考えたこと2

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絵を描く人工知能
ついに、人工知能が絵を描く時代になった。

ここでその作品が見られる。

何の制約もなく絵を描かしたのか、それとも結果的に描いたものを人間が選んだのか、それとも誰かの絵を見本にして描かせたのか、それはわからない。

こちらのサイトで、慶応の先生が言っているが、2045年には人工知能が人間の知能に勝って支配されるのではないか、という2045年問題が指摘されている。

先生は、人間の想像力と創造力を伸ばすような教育体系を作らないといけない、と言っているが、言うのは簡単だがそんな教育体系ができるんだろうか。
ソウゾウ性(これは想像性と創造性を合わせたものらしい)を上げる教育、というが難しいと思う。
すでに分野を限ったら、知識を詰め込む能力は、普通の人間には及ばないところまで来ていると思う。
銀行のヘルプデスクなどは、もう置き換えられはじめているくらいだ。
そのうち法律の領域なども置き換わるだろう。
要は、過去の知識を集積して、似たものを探す能力では人工知能に及ばないから、新しい物をソウゾウする力を上げようということだろうと思う。

しかし、昨日も書いたが、ソウゾウ性というのも、知識や経験の量に制約されると思う。
ダヴィンチのような天才がどうやって生まれたのかはわからないが、自分の経験で言えば、ソウゾウ性というのは自分が経験してきたことや、知識の量に依存し、それらをどう結びつけるか、というところにあるのだと思う。
もちろん、本を読んだり、映画を見たりして擬似経験を増やすのも必要だ。

問題はどうやったら、ソウゾウ性を上げられるかということだろう。

よくわからない、持って生まれた素質はあると思う。
生まれつき、絵がうまいとか、文才があるとか、ピアノが上手とか、そういう才能はたしかにあるだろう。
遺伝子が関係していると思う。

しかし、先生のいう「知識の詰め込みや暗記はもう完全にコンピューターに負けているので、勝てる分野は、この2つのソウゾウ性(想像性と創造性)しかないのです。この能力を引き上げられるような教育体系を今、いかに作るか。これがうまくいくかどうかが、2045年問題が現実のものとなるのか、それとも「やっぱり人間がつくるもののほうがイマジネーションとしてもリッチだな」と思える世界になるのか、分かれ目になると思います。」というのはわかるのだが、それは結局人間が従来の「知識の詰め込みや暗記」を頑張るしかないと思ってしまう。

今まで以上に、一人ひとりの人間が、頑張って知識の詰め込みを増やし、いろんな分野に興味を持って、多様な問題意識を持つような教育を地道にやっていくしかないのではないか。

先生は、「過去の延長上に未来はないと思います。」というが、過去の延長上にしか未来はないと思う。

人間の脳の構造はそう簡単には変わらないのだから。



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