考えたこと2

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Big History Project.com
スーパープレゼンテーションという教育テレビ(今はEテレという)でやっている番組で、Big Historyというプレゼンを見た。
デビッド・クリスチャンというオーストラリアのマクアリー大学の先生がやっていた。

もともと、ロシアの歴史が専門だったらしいが、歴史を研究しているうちにもっと大きな視点から歴史を学ぶべきだということを考えたとのこと。
しかし、大きな視点といっても、宇宙の最初であるビッグバンからとは驚いた。

でも、人文系の学者だけのことはあって、ビッグバンから現在の人類までを辿る道筋を「単純なものから、複雑なものへ」というという視点で見ている。
そういう視点を持つと、何もなかったところから、ビッグバンが起き、素粒子ができ、恒星ができて、元素ができ、生物が生まれ…という流れがよくわかる。
今に至るまで、いろんな「敷居」を乗り越えて、どんどん複雑になってきたということだ。
大きな歴史の中では、遺伝子というシステムが生物を発展させてきたことも語られる。
わずか15分ちょっとでプレゼンしたが、見事だった。

コンテンツはインターネット上で公開されており、BigHistoryProject.comというサイトで誰でも見ることができる。
フルコースになると、”The Univers”、”Our Solar System and Earth”、”Life”、”Humans”、”Today and Beyond”という流れになっている。
各々、だいたい60分弱で、5時間ほど。
後半は、生命の誕生、人間、そして現在とこれから、というような構成。

こういう素晴らしいコンテンツがインターネット上にある。
残念ながら英語だけになっている。

文科省は補助金の一部をこういうコンテンツの日本語化に使うべきだ。
下らないことに使われている科研費は、たくさんあるし、報告書もろくに出ていないものも山ほどあるだろう。

そういうプロジェクトをやって、このコンテンツを日本の高校生にも教えるべきだと思う。
宇宙の歴史を俯瞰的に見ることで、自分の立ち位置がわかる。
そういう見方を教えることはできないが、こういうのを見て、考えることができる。
人類の歴史は科学の歴史でもあり、それらを人文社会学的に構成しているということだ。

きっとクリスチャン教授は快く承諾してくれるだろう。

いいものを世界から、ということだ。

ぜひともやってほしい。




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