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2015.07.28 Tuesday
まれ化
今の朝ドラは「まれ」という。
主人公の名前が「まれ」だ。 希望の「希」をあてている。 自分の夢を見つけ、それを頑張るということから、「まれ」ということになったと思う。 それ一本のドラマである。 高校の同級生たちは各々自分の夢を追う。 まれはパティシエ。 いったんは能登で公務員になるが、やっぱり夢を追いかけて横浜に行く。 結婚相手は能登の輪島塗の職人を目指している。 弟はデイトレーダーになって、能登でパソコンで儲けている。 シンガーを目指すやつ、タレントを目指すやつ、漁師を目指すやつなど、友だちはいろいろいる。 まれの父親も夢を追って、いろんなことをやって、家を空けたり、会社を潰したりする。 夢の大安売りだ。 まれは、祖母がフランス帰りのパティシエだったりして、横浜で認められてめでたくパティシエになる。 今週はその職をいったんやめて、能登に帰って輪島塗の職人の家で手伝いをすることにした、というところ。 どうでもいいのだが、世の中なめとんのか、と思う。 そんなことは滅多にない、という意味で「まれ」だろう。 こんな風に簡単に夢をあおっていいのだろうか。 世の中はもっと大きなものだし、殆どの人はやりたい仕事などには就けない。 その中で、自分の場所を見つけ、そしてやりがいを見つけていく。 それが世の中のプロセスだ。 ろくに下積みもせず、有名な菓子店でケーキ作りをやってしまう。 そんなアホな…。 これも、「世界にただ一つの花」の世界なんだろう。 世の中が「まれ化」してきた。 夢を追いかけないと、ダメな人間みたいに描かれる。 NHKが朝からこんなのをやっていたら、げんなりする。 みんなもっと苦労してるのが、わからないのか。 |
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