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2015.07.20 Monday
いじめの調査
岩手県でまたいじめの事件があったが、これに関して現職の小学校の先生が投稿をしている。
いじめの調査の実態を書いている。 アンケート形式で、質問が書いてある。 「いじめられていると思いますか?」 「最近いやなことをされましたか?」 これらに対して、「そう思う」から「そう思わない」まで○をつける、というやり方だ。 これはストレートだ。 「いじめられていると思う」生徒がいれば、いじめがあることになる。 この先生は、クラスのことは把握しているし、そんなにシビアないじめがないこともわかっていた。 だから、このアンケート用紙に、何の説明もなく書いてもらって、指導の人に渡した。 すると、しばらくして、その指導の人が顔面蒼白になって詰め寄ってきたとのこと。 要は、アンケートに「ちょっとでもいやな思いをしていると、いじめの心配があるので、正直に書いて下さい」と書いてあるので、生徒は正直に書いたのだ。 担任は「生徒の気持ちが把握できてよかった」と思ったのだが、担当は「こんな結果を上にあげたら大変なことになる」という。 そして、無記名のアンケートであるにもかかわらず、筆跡や回収した順序から「いじめられていると思う」と書いた生徒を特定し、校長室に呼び、「いじめられていない」という言質をとった、とのこと。 「このように、「いじめはあってはならない」という立場に立つと、アンケートの使われ方も本末転倒になるのだ。 ちなみにアンケートを書かせる前段階での担任の対応は、「よく考えて、よほどのことがないかぎり『いじめられている』にはチェックしないように」と事前指導するのが正解だそうである。 」 というのが結論。 結局、学校の現場ではこういうことが行われている。 だから、いじめの調査などというものはいい加減になる。 いじめがない、という前提で調査をするからだ。 実社会ではそういうことはない。 そんな前提なら、調査などしないのが普通だ。 あると思うが、わからないから、調査をするのだ。 万事、こういう考えのなかで教育が行われているのが、現実だと思う。 何度も言うが、学校に社会人の目を入れないといけない。 今のシステムでは教員になる、ということは、社会人にならない、ということを意味している。 そして小中高の学校は、基本的に先生が運営している。 だから、こんなことが起こる。 運営は社会人がやらないといけないのだ。 世の中の常識がわからないからだ。 こんな調査をやっているから、何度でも問題が起こる。 いじめなどなくならない。 もともとなくなるものではないのだが、教員はなくさないといけないと思い、実際にゼロという報告をしたいんだろう。 そんなおかしなことが学校では起こっている。 学校運営はまともな社会人に任せるべきだ。 |
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