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2015.07.07 Tuesday
みんな被害者?
日本で平和のことを語ろうとすると、まず「戦争はヨクナイ」という話になる。
そんなことは、誰だってわかっている。 それは、何かを言っているようで、結局何も言っていないのと同じだ。 今の時代、公の場で「戦争はいいことだ」という人などいないだろう。 教育に携わる人たちは、いかに戦争が悲惨かということを教えようとする。 シベリア抑留された方に話を聞いたり、被爆した方に話を聞いたりする。 それはいいことだと思う。 しかし、一方的過ぎないかと思う。 日本は戦争をされたのではなく、戦争を仕掛けたのだから。 同じ日本人でも、被害者の部分だけを教える。 一億総被害者という感じだ。 加害者はどこにいったのか。 国内がこんな状態なら、被害を受けた国は怒るのは当たり前だ。 侵略をしたのは、日本人だぞ。 なぜ第二次大戦をしたのか、なぜ踏みとどまることができなかったのか、どうして戦火を拡大していったのか、どうして玉砕するしかない作戦をしたのか…、そんな疑問に答える人はいない。 いても、黙っているのだろう。 そういうことを言うと、自分たちは被害者だと思っている人たちからののしられるからだ。 当たり前なんだから、いい加減に「戦争は悪い」というのはやめるべきだ。 その言い方は無責任だと思う。 それよりも歴史と向き合って、どうして戦争をしたのか、ということを教えないといけない。 ぼくら大人も、学ばないといけない。 軍部が悪かったというのは簡単だが、それをマスコミや大衆が支持したから、軍部が強くなったのだと思う。 大衆、すなわち、日本人みんなに罪があるのだ。 それを「私たちは被害者です」というような態度でいれば、アジアで孤立するのは当たり前だ。 マスコミが自らを反省して、そういう大人の意見を言わないと、いつまでたっても日本人は大人になれない。 ぼくはそう思う。 |
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