考えたこと2

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地上波の劣化
何度か地上波が劣化したという悪口を書いてきたが、今の地上波は一体何を放送しているんだろうか。

ためしに、月曜日のMBSの番組表を見てみた。
だいたい5時くらいから夜中の12時までの番組だ。

5:00-5:30 はやドキ!:朝のエンタメ情報の情報番組。
5:30-8:00 あさチャン!:朝の情報番組
8:00-9:55 白熱ライブ ビビット:ニュース・芸能情報の情報番組
9:55-10:54 よりどりマーケット:情報番組
10:54-11:00 ほし☆おび:通販
11:00-13:52 ひるおび!:業界初!飛び出す新聞 情報番組
13:52-13:55 ごごネタ!美飾くらぶTV
13:55-17:50 ちちんぷいぷい:今を関西目線の情報番組
17:50-18:15 Nスタ ニューズアイ:大型報道番組
18:15-19:00 VOICE:特集ニュース
19:00-20:54 オクノテ:西田敏行率いる「オクノテ商事」バラエティ
20:54-21:00 フラッシュニュース
21:00-22:54 月曜ゴールデン特別企画「水戸黄門スペシャル」ドラマ
22:54-23:53 NEWS23:ニュース

見てみると、5時半から夕方の7時までは情報番組のオンパレード。
情報番組というのは、昔のワイドショーのことだ。
どこの局も似たりよったりなんだろうと思う。

今の情報番組の形式は、司会がタレントであったり、アナウンサーであったりする。
その司会がニュースを紹介する。
番組によっては、別の人が新聞そのものの切り抜きを紹介しながら(取材さえ要らない)、ニュース素材を説明する。
そして、何人かの芸人やタレント弁護士や学者が並んでいて、わちゃわちゃ言う。

この情報番組というやつは、非常に制作費が安いと思う。
よほど地上波は儲からないのだろう。
午前5時半から夜の7時まではニュースと情報番組で占めている。

アナウンサーは専門知識など求められない商売だが、それがまるで評論家のように話している。
局アナはテレビ局の給料で働くから、ギャラは要らない。
だからアナウンサーを使う。
どんな話題であっても同じコメンテーターだ。
専門など問うていない。

コメンテーターとはよく言ったもので、文字通り無責任にコメントをするだけだ。
専門性は却ってジャマになるのかもしれない。
専門的なことを話されても、わからない人が多いのだろう。
それを噛み砕いてわかるように説明できる専門家は、池上彰のようにギャラが高い。
だから、必然的に庶民のレベルのコメントしか出ない人が雇われる。

昔深夜のテレビ番組で、どちらかというとバカな答えばかりしていたタレントがコメントしていたりする。
あれ、いつからこんなお笑い以外のことをしているのか、とビックリする。

そういう情報番組になると、どうしてもポピュリズムに陥ってしまう。

ポピュリズムのWikipediaの記述に、「1990年代以降の日本ではマスコミ等で、「複雑な政治的争点を単純化して、いたずらに民衆の人気取りに終始し、真の政治的解決を回避するもの」として、ポピュリズムを「大衆迎合(主義)」と訳したり、「衆愚政治」の意味で使用した例が増加した。」と書いてあるが、まさにそういうことが起こっている。

たまに見ていると、情報番組では、まさにそういうことが言われている。
複雑な問題を単純化して、善悪に分け、善を持ち上げ、悪を攻撃する。
まさに、庶民感覚になる。

世の中はそんなに単純ではない。
そういうことを言うのがマスコミの仕事だと思う。
「戦争より平和の方がいい」というのは誰もが思うことで、何も言っていないのと同じだ。
そこを一歩踏み込んで、平和を保つために何が必要かという議論をしないといけない。

それを怠って、ポピュリズムを煽っている。
真の専門家は、今の地上波の情報番組をバカバカしいと思っているのだろう。
今の国会を見ていても同じことだが…。

国会議員も地上波の情報番組を見ているのかもしれない。

このポピュリズムにどんどん毒されていく。

これと同じことを、マスコミは戦前もやっていた。

世も末だ…。



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