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2015.06.04 Thursday
ミュージックセラピスト
アメリカにはミュージックセラピストという職業があるらしい。
FMシアターというラジオドラマでやっていた。 病院などで、死の床についた人に音楽を聴かせる。 人が最後まで持つ感覚が聴覚であって、寝たきりになった人でも音楽に反応することがあるらしい。 死ぬ前は何かを聞くことしかできないのだろう。 ミュージックセラピストは何回かのセッションを患者に提供する。 思い出話を聞き、音楽をチョイスする。 そして、病室で歌う。 原作は「ラスト・ソング 人生の最期に聴く音楽」という、日本人でアメリカにわたって、実際にミュージックセラピストとして活躍している人が書いた本だ。 セラピストは患者に癒やしを与えるだけでなく、患者から多くのことを学ぶという。 ぼくは音楽が好きだが、最期に聴く音楽は何がいいだろう。 洋楽なら、霧のサンフランシスコだが…。 でも、やっぱり日本の音楽だろう。 年をとると、昔の歌謡曲に戻っていくんだろうか…。 物心ついた時には加山雄三とか、グループサウンズが流行っていた。 しかし、その頃は音楽にそう興味がなかった。 音楽に興味を持ちだしたのは、中学になってから。 最初にファンになったのは吉田拓郎だった。 でも、あんな理屈っぽい歌詞を死ぬときに聞きたいとは思わない。 最初のアイドルは天地真理。 今はもう一つだ。 やっぱりスローなバラードがいいだろう。 あんまりアップテンポの曲は死ぬ前にはそぐわない。 小田和正の「静かな場所」などいい感じだ。 歌詞の最後も「いま時のたびに また出ていく」という、死出の旅にふさわしい。 歌詞ということならマイウェイもいいのだが…。 あまり知られていないが、Hi-Fi Setの「遠くからみちびいて」という曲が好きだ。 一度このブログにも書いたことがある。 あの曲は聞きたいなあ。 でも、その時聞いた歌が、いい歌だと思えるんだろう。 最期の歌を聴かす、ミュージックセラピストか。 いい仕事だと思う。 |
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