考えたこと2

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アトムの未来になかったもの
手塚治虫が鉄腕アトムで描いた世界は、人間とロボットが共存する社会。
人間と一緒の学校に通うアトムが描かれていたと思う。
原子力を使った動力で動く。
今の日本なら、これは危ないぞ、と言われるだろう。

アトムはあくまで自力で考えていた。
自力、というのは自己完結と言ってもいい。
外部からの知恵というようなものはなく、アトムで描かれたロボットは、自分で考えることができるロボットだった。
アトムは自分だけの経験で学習し、育っていった。
それが、当時考えられていた人工知能だったと思う。
つまり、人間と同じように学習して、育っていく、というロボットだ。
最終回では自らを犠牲にして地球を救うという行動をとる。
そういう「心」さえ、人工知能は学習で得ることができる、という理想があった。

今、人工知能で銀行のコールセンター業務をやるとか、キャッチコピーを作るとか言われているが、それらはちょっと違う。
その人工知能のシステムは、なぜそんなことができるか、ということだ。
それは、知識を外部から取り込んで分析できるからだ。
そこにインターネットが活躍する。
例えば、銀行のコールセンターでの質問と答えの事例の情報をインプットする。
日々の事例をインプットしていくと、質問に対する対応が予測できるようになる。
そんな、多くの人の経験を取り込んでいるから、業務ができるようになるのだろう。
それらを実現するのが、インターネットの仕組みだ。

インターネット上にはあらゆる情報があふれている。
それも、コンピューターが使いやすいように電子化されている。
それらを利用することで、人工知能は学習できる。
人間は何を学習したのかはわからない。
機械が勝手に学習する。
そんな仕組みで今の人工知能はできているらしい。

手塚治虫がアトムを描いた時には、インターネットというものは想像もできなかったと思う。
インターネットができた時も、多くの人が今の時代の使われ方を想像していなかった。

アトムで描かれた未来になかったもの、それがインターネットだ。

そして、そのインターネットが世の中を変えていこうとしている…。



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