考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
民主主義の理想
昭和30年代生まれのぼくらは、戦後の民主主義教育を受けた。
先生は例外なく民主主義はいいものだと教えてくれた。
ぼくも戦前に比べて、戦後の民主主義の世の中は素晴らしいと思った。

実際、高度成長の時代はよかった。
昨日より今日、今日より明日はきっと豊かになる、という確信があった。
人口は増えて、公害も発生し、石油ショックやニクソン・ショックなどあったが、何とか乗り切り順調に進んできた。
バブルが崩壊するまでは…。

そんな時代だったが、それは民主主義の体制から生まれたものだと思う。
だから、民主主義は素晴らしいと思ったのだが…。

ぼくらが習った先生は、主権者である国民はかしこいものだという前提があったと思う。
はっきりとは言わなかったが、個人と社会の利益を比べた時、自分は損をしても社会の利益を優先する、というような理想を持っていたと思う。
その先生方は生きていれば80〜90代を超えているだろう。

高度成長の時代に作られた医療や年金などのシステム。
それらを支える人が、もらう人よりも多かった時代の遺物だ。

今は明らかに、もらう人のほうが支える人よりも多くなってきた。
少子高齢化というのは、そういうことだ。
年金100年安心プランなどと言っているが、そんなはずはない。
医療も福祉ももらう人が増えて、支える人が減っている。

ぼくらが教わった先生方の理想では、こんなシステムはもう成り立たないから、選挙の時はそう言っている党に投票するはずだ。
個人の利益を考えれば、システムを継続したいが、集団の利益を考えると、何らかの変更が必要だ、ということになるからだ。
でも、実際にはそういう政治家もいないし、そういう声も出ない。

どちらかというと、個人の利益を最大化する方向でみんな行動しているのではないか。

これが戦後の民主主義教育の結果なんだろうか。
理想はどこに行ったんだろうか。

もともと、理想などなかったんだろうか…。



| | 考えたこと | 23:41 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/235795
トラックバック