考えたこと2

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教員免許
新聞によると、教員免許の制度をようやく変えるらしい。
教員の資質向上を狙っているとのこと。

国家試験の導入だ。
今は大学で所定の単位を収めれば、教員免許が与えられる。
検討中の制度では課程を収めたら受験資格が与えられ、国家試験と一定の研修期間を経て免許が取れるという仕組みらしい。

今はほとんどの大学で、教員免許を出していると思う。
何をしたいかわからない受験生は資格志向が強くなり、大学に行ったらどんな資格が取れるのかを気にする。
親も同様に資格を気にすることがある。
だから、大学としては取れる資格が多ければ多いほどいい、ということになる。
小さな大学になるほど、その傾向は強いはずだ。

教員免許を取るためには専門科目以外に日本国憲法や教育学など、共通教育(昔の教養科目)の単位が必要だ。これが基礎科目になる。
そして専門科目の単位が、与える教員免許(中学とか高校とか、社会とか理科とか)に応じて必要になる。
免許をだすためには、大学がカリキュラムを文科省に提示してOKなら認可が下りる。

総合大学は多くの科目を持っており、教員免許のために大きく科目構成を変えなくてもいい。
しかし、学部数の少ない大学は、教員免許を与えるためにカリキュラムを膨らませないといけない。
膨らます、というのは本来教えたい科目以外に、教員免許のために教えないといけない科目を付け足さないといけない、ということだ。

本来は、カリキュラムの中から教員免許を取るために、たくさんの科目の中からどの科目を選択するか、ということだが、学部数が少ない大学は、少ない科目の中から教員免許のために科目を立てないといけない、ということになる。
当然、教員も教員免許(を教える科目)のために雇わないといけない。
文科省が非常勤ではダメだ、というからだ。

結果的にはカリキュラムを歪めることになるし、教員も本当はほしい分野を取れず、教員免許のための人が要ることになる。
大学の規模が小さいほど、その影響は大きくなる。
だから、規模の小さい大学では教員免許を出すことによるムダが大きくなるのだ。
それは教員免許を取らない多くの学生に悪影響を与えてしまう。

日本中の小さな大学がムリをして教員免許を出している。
それをしていない、エライ大学はほんの一部だと思う。

もっと、教員免許を出すことのハードルを上げないといけないと思う。
そうしないと、日本の教育はだめになるぞ。


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