考えたこと2

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ヴィクトリアとシーザー
ケーブルテレビのアニマルプラネットというチャンネルで、ヴィクトリアという女性トレーナーが問題のあるイヌの解決をするという番組がある。
もう一つ、別のチャンネルでシーザー・ミランというイヌの伝道師みたいな人がやっている番組もある。

どちらもアメリカの番組だが、棲み分けができていると思う。

ヴィクトリアの方は、どちらかというと飼い主の問題が大きいケースを扱う。
イヌを飼ってはみたものの、散歩をさせるのが面倒くさいとか、ずっと抱いていて甘やかしすぎとか、自分が群れのリーダーだと思い込んでいるイヌとか、いろいろある。
見ていると、アメリカ人というのはイヌのことがわかっているのか…、と思う飼い主も多い。

ヴィクトリアはまず家族とイヌを観察して、問題点を指摘する。
ほとんどの場合、家族の間で言い合いが起こる。
イヌを飼ったのにほったらかしではないかとか、ちょっとはお前も手伝えとか、自分は仕事があるとか、甘やかすから悪いのだとか、とにかく最初は険悪だ。
泣く人も出てくる。

そして、みんなに言いたいことを言わせておいて、計画を立て、コミットすることを約束させ、訓練に入る。
実はこの段階がいちばん大事なのだろう。
ヴィクトリアはおやつを上手に使って、訓練をすすめる。
イヌが飼い主の言うことを聞きはじめると、家族の顔がほころんでくる。
最後はイヌを通じて、同居しているみんなが一つになる、という感じだ。
イヌを嫌っていた人も、好きになるのだ。

一方、シーザーは純粋にイヌの問題を扱う。
飼い主はイヌの知識もあって、精一杯やっているが、どうしてもうまくいかない時にシーザーを呼ぶ。
シーザーの訓練は、よりスピリチュアルだ。
イヌの精神的なエネルギーを感じながら、イヌと対峙する。
そしてイヌに分からせる。
イヌが降伏するまで長い時間がかかっても、我慢強く待つ。
時には噛まれて血を流すこともあるが、シーザーは平気だ。

イヌの社会性を育てるために、シーザーはたくさんのイヌを飼っている。
ドッグ・サイコロジーセンターとかいう名前だったと思う。
時にはそこに連れて行って、訓練をする。
イヌの友だちがいないイヌは、社会性が育ちにくい。
イヌの問題はイヌが解決するというスタンスだ。

毛色が違う2つのイヌの番組。
どちらも面白い。
人間が教えられることがたくさんある。

日本にはペットの問題を扱う番組はないが、これは日本人のペット観がアメリカとは違うからだと思う。

日本では、番組に出てくるようなひどい状況はないと思う。
それは、日本人がペットと人間の境界線をアメリカ人よりもちゃんと引いているからだと思う。

その違いが何に起因するのかわからないが…。


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