考えたこと2

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シルバー・デモクラシー
シルバー・デモクラシーという言葉がある。

これはWikipediaでは「高齢化社会」の項目になっている。
1986年に内田満という人がこの言葉を作ったらしい。
それによると、

「高齢化社会の進展に伴い、政治家が高齢者を重視した政策を打ち出さなければならなくなり、現役労働者である若年・中年層よりも、引退し年金を受け取っている高齢者を優遇せざるを得ないという政治状況になりつつある。これは、一般にシルバー民主主義と呼ばれている」

と書かれている。このシルバー民主主義というのがシルバー・デモクラシーということだ。

今の政治はことごとくシルバー寄りになっている。
医療制度にしても、年金制度にしても、票を取ろうとすると高齢者の方が多いから、今の小選挙区制の元で当選したければ、そうなるのは仕方ない。
だから、各党ともそれには触れない。
誰が見ても、わかっているのに触れないのだろう。
候補者自身が高齢者である場合も多い。
地方では、特に高齢者の比率が高いから、ややこしい。

しかし、今の高齢者を支えるシステムが未来永劫持つわけがない。
それは高度成長の時代に、人口が増えている時にできたシステムだからだ。
もうすでに年金制度などは破綻しつつある。
高齢者医療も同じようなものだ。

もちろん、年金支払開始年齢を遅らせたり、定年制度を変えたりしてはいるが、まだまだ苦しい。
これから激変する雇用の変化を予測し、何が必要なのか、若い人たちがやる気をなくさず、希望を持って働くためには何が必要なのか、そういうことを見えるところで議論すべきだと思う。

そのためにも、一票の格差はなくすべきだ。
格差は主に都市部と地方で大きくなっている。
特に参議院の5倍という数字は論外だ。
若者が多い都市部は一人1票しかないが、高齢者の多い地方は一人5票も持っている。
そうでなくても若い人たちの意見は反映されにくいのに、だ。
一票の格差は、単に地方と都会ということではなく、世代間の不平等も大きくする可能性があるということだ。

年をとった人たちも、きっと本心ではヤバいと思っているはずだ。
それを声に出して言えない事情もあるんだろう。

でも、若者が希望を持っていける国にしないと、少子化は止まらないと思う。

時はすでに遅い。
政治家がそれを変えないと、誰がやれるのか。

そんな人が出てきてほしい。



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