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2015.04.16 Thursday
ムンクの叫び
ムンクをご存知だろうか。あの「叫び」のムンクである。
他の何を知らないでも、ムンクの「叫び」というのは知っている人が多い。 あの特徴的な絵だ。 橋の上のようなところで、ガイコツみたいな顔の人が、両手をほほにあてて、叫んでいる、といった雰囲気の絵。 ぼくも、ムンクがどんな画家で、他にどんな作品を遺したかなどはまったく知らないが、あの「叫び」なら知っている。 その「叫び」という絵について、こないだストレッチのコーチから面白い話を聞いた。 何でも、若い人たちもあの「叫び」という絵を知っている人は多いのだそうだ。 美術の教科書に載っているのかもしれない。 それはいいことだと思う。 ところが、コーチによると、あの「叫び」の絵は、誰が描いたのかは知らないことが多いという。 何を言っているのか、わからなかったのだが、要はあの絵の題名は「ムンクの叫び」だと思っている人がたくさんいるらしい。 ムンクが描いたのではなく、あの絵の中で叫んでいる人が「ムンク」ということだ。 だから、「ムンクの叫び」ということになる。 なかなか楽しい間違いではある。 ムンクが描いた「叫び」という絵は、いつの間にか「ムンクの叫び」になった。 たしかに、「ゴッホのひまわり」とか言っても、人間がする行為でなければ間違わないのだが、「叫び」は人間のする行為なので、「ムンクの叫び」になってしまったらしい。 これは日本に特徴的なのか、海外でもあり得る間違いなのか、それはわからない。 でも、コーチによると、『相当数の若い人があの絵は「ムンクの叫び」だと思っている』とのこと。 誰か、試しに聞いてみて下さい。 |
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