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2015.02.18 Wednesday
人生の特等席
クリント・イーストウッド主演の2012年作品。
年老いた野球のスカウトの役。 33歳の娘は弁護士。 もうすぐアソシエイツ(経営者の一員)になれるという直前のところ。 今やコンピューターが使えないスカウトは時代遅れだと言われている。 そんなものは役に立たない、という父親。 目で見て音を聞いて初めて判断できるという昔気質のスカウトを、イーストウッドが好演している。 娘は小さいころスカウト稼業で全米を連れて回られ、野球に詳しくなった。 それでも、母が亡くなり、ある時から父と別れて暮らすようにされた。 それが、彼女が弁護士になって働いた源になっている。 年老いた父親が娘との過去の確執を乗り越え、親子の絆を深める。 そんな映画だ。 こういう映画を見ると、本当にアメリカ人は野球が好きなんだと思う。 映画の中で、70年代のチームや選手、ワールドシリーズの成績などの会話がある。 もちろん、脚本だとわかっているが、そういう会話を楽しむというのが、野球好きの人たち。 父親は娘を人生の三等席に座らせたくなかった。 高校を回って選手を見て、バーで飲み、同じスカウト仲間と情報交換する生活。 それは本当は人生の特等席だった。 主演のクリント・イーストウッド、娘役のエイミー・アダムス。 どっちもいい演技だった。 |
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