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2015.01.25 Sunday
カラオケは古い曲
東洋経済の記事によると、最近のカラオケでは新しい曲よりも、古い曲の方が人気があるらしい。
2004年のカラオケベストヒットの上位5曲は、涙そうそう(2001)、世界に一つだけの花(2003)、さくら(2003)、ハナミズキ(2004)、雪の華(2004)となっていた。 2004年のカラオケベストヒットだから、上位5位の発表された年と2004の差をとって、平均すると1になる。 これで、2004年にカラオケで歌われた曲のベスト5の古さは1、とカウントする。 この考え方で2004年からベスト5の古さを計算していくと、2008年あたりからどんどん上がっており、2013年に9近くになる。 つまり、2013年のカラオケで歌われた曲のベスト5を平均すると、9年前の曲だった、ということだ。 2014年はアナ雪やAKBの影響でちょっと新曲が復権したが、それでも古さの平均は5である。 つまり、5年前の曲がベスト5の平均。 このまま下がるのか、それともまた増えていくのかはわからない。 この、古い曲がカラオケで歌われる要因は3つあると思う。 一つは少子高齢化が進んできて、新しい曲を知らない世代が増えてきていることだろう。 ぼくらはほとんど歌番組を見ないし、ジャニーズやAKBなども知らない。 ぼくらより上の人たちは、もっとその傾向が強いと思う。 もう一つは、音楽の作り手のバリエーションが増えたこと。 作る方の裾野もだいぶ広がった。 一昔前なら、数百万したような機材がパソコン1台でできる。 録音機材も安価になった。 おまけに、ボーカロイドを使えば、自分で歌うこともいらない。 以前なら、レコード会社が契約した歌手しかレコードは出せなかったが、今やYouTubeにアップして流行ればCDになる時代。 歌いたい歌を見つけた時、カラオケで歌う歌になるのではないか。 さらに、カラオケの容量が増え、検索が簡単になったこと。 これが案外一番大きいのではないか。 いろいろな探し方ができる。 歌手ごととか、曲名とか、何年ごろ流行った曲とか、歴代レコード大賞関連の曲とか、デュエットの曲とか…。 曲はサーバーに入っているのだから、いくらでも増やせる。 必然的に、古い曲の数がどんどん増える。 いずれにせよ、カラオケでは新しい曲が減って、古い曲が増える傾向だ。 いい曲はそんなに作られない。 その時代の人がみんな歌いたいと思えるような曲は、なかなか作れない。 そうなると、カラオケでは古い曲が増えるのは当然だと思う。 |
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