考えたこと2

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大正生まれ
こないだ、ジムのプールでジャグジーに入っていたら、急におばあさんが話しかけてきた。

ちょっと要領を得なかったが、話をよく聞くと終戦前に満州にいたが、ソ連が急に攻めてきて、自分たち一般人は山の方に逃げて大変だった、という話。
おそらく1945年の8月のことだと思う。
日本の終戦間際にソ連が突然参戦し、当時の関東軍が支配していた満州は大変だったらしい。

おばあさんは大正13年生まれの90歳ということで、当時は20歳だったと思う。
平和なら一番楽しいはずのティーンエージャーの頃、満州で終戦を迎え、ロシア兵に追われて逃げまわったということだ。

自分では当時17歳と言っていたが、きっと間違えていたんだろう。
とても元気なおばあさんだった。

あのおばあさんたちの苦労があったから、今の日本がある。

日本の陸軍が中国に「進出」して勝手に戦線を拡大し、それを歴代の内閣が承認し、結局は海軍も一緒になって太平洋戦争に突入した。
朝日や毎日といった当時のマスコミは、新聞を売るために戦争を煽った。
それによって、国民もみんな戦争をやる気になっていった。
マスコミは当然勝てると報道したからだ。
結局は、軍もマスコミも国民もみんな悪かったんだと思う。

でも、おばあさんは戦争の犠牲者でもある。
おばあさんは、日本の軍人は、当時全く頼りにならなかったと言っていた。
守ってくれるものもない土地で、大変な苦労をされたんだろう。

日本の内部で言えば、戦線拡大を許し、天皇の意に反して無茶な日米戦に突っ込んでいった軍部や内閣に対して、日本国民は反省をしていない。
東京裁判で連合国が裁いたことになってしまったからだ。
敗戦を境に、マスコミも手のひらを返したように軍国主義を批判した。
自分たちが戦争を煽った事に関する反省をちゃんとしたのだろうか。

結局日本人は、連合軍に裁いてもらって、自分たちで第二次大戦を総括していないのだと思う。
そのまま戦後70年を今年迎える。
靖国の問題も、解決しないままだ。

アメリカに与えてもらった民主主義だから、なかなか根付かない。
自分たちに勝ち取ったという経験がない。
そんな歴史があるんだろう。

もうすぐ大正生まれの人たちも、鬼籍に入る。

ぼくら昭和生まれが生きている間に、何とかできればいいのだが…。

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