考えたこと2

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鬼平犯科帳2015
こないだやっていた鬼平犯科帳を録画で見た。

鬼平こと長谷川平蔵、密偵の伊三次、おまさ、五郎蔵、家来の木村忠吾…、みんな年をとった。
昔、レギュラーでやっていた頃の役者の何人かはもう亡くなった。
ケーブルテレビで1990年代のをやっているが、それと比べると、「ああ、人間は年をとるんだなあ」という感慨は否めない。
役者だから化粧をしているが、今年の作品を見ると、やっぱり年を感じるのだ。

ぼくにとって、鬼平犯科帳の主人公長谷川平蔵役は、何といっても、二代目中村吉右衛門だ。
実際、一番長いこと続いた。
007がショーン・コネリーであるように、車寅次郎が渥美清であるように、やっぱり長谷川平蔵は吉右衛門でないといけない。

時代劇にしては、勧善懲悪ではないところが斬新だった。
一度書いたが、もと盗賊でこれと目をつけたやつを密偵にする。
そのあたりのグレーなところが、すごくいい。
本当に、日本のハードボイルドと言っていいと思う。
長谷川平蔵と密偵の関係など、双方とも言葉にしない感情がお互いに伝わって、泣かせる。

実はぼくはリアルタイムでは鬼平犯科帳はほとんど見ていない。
ちょうど仕事が一番忙しい時期だったから、その頃のテレビドラマはほとんど見ていないのだ。
でも、数年前からケーブルテレビの時代劇チャンネルで二代目吉右衛門の鬼平犯科帳を見て、すっかりファンになってしまった。
池波正太郎の原作も全部読んだ。
時代劇の名作、というか、日本のハードボイルドの名作だろう。

時代劇にしては珍しく、ジプシー・キングスのフラメンコ風のインストをエンディングテーマに使った。
エンディングに冬の江戸の場面が出てきて、寒くて、厳しい感じと、あの哀愁のあるガットギターがよく合う。
そのエンディングもいい。

こういうのを読んでいたり、見たりすると、日本人に生まれてよかったなあと思う。

アメリカ人がウエスタンを見ても、そう思うのだろうか…。



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