考えたこと2

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人工知能2
正月にやっていたNHKスペシャルの録画を見た。
NEXT Worldというもの。
2050年の世界を予想するものだ。

そこでは人工知能のことをやっていた。

アメリカの警察では、すでにパトロールすべき地点を犯罪予測システムで決めているところがあるという。
人工知能が予測した場所だ。
そこをパトロールしていると、ドラッグをやって窃盗をしてきた犯人を捕まえた。
これが進むと、誰がいつ、どこで犯罪を犯すかということも予測できるという。
ということは、犯罪を犯しそうだから、逮捕する、ということもありか。

エンターテインメントでも人工知能が活躍する。
無名のアーティストの曲がいきなりヒットしたりする。
特定のサイトに曲を送ると、そこの人工知能がこれは流行るという曲を選ぶらしい。
過去のヒット曲を人工知能が解析すると、いくつかのクラスターができて、その中に入ってくる曲はヒットするということだ。
その曲を音楽プロデューサーに紹介するという段取り。
大手のレコーディング会社も、このヒット曲予測システムを使っている。
人間の感性よりも確からしい。

グーグルがメールシステムを無料で開放しているのも、そこから膨大な情報を得るためだ。
そのビッグデーターを量子コンピューターで解析している。
2045年には、全人類の知能を合わせたよりも賢い人工知能ができるという、シンギュラリティという事象が起こるという。
前に書いたが、シンギュラリティというのは「技術的特異点」という意味。
どこかで技術が人間の知能を超える。

NHKスペシャルでは、人間が人工知能に使われる未来をやっていた。
人工知能が予測した未来を実現してしまう人間だ。
自分の意志で生きているのではないと思う人間。
確かに起こりえる未来だけに、なんとも言えない。

だからといって、今のコンピューターの進歩を止めるのか。
それは難しいだろう。

今はメールや文書などの一次情報が電子化されていて、それが人工知能の発達を助けている。
しかし、全てモノがインターネットに接続される未来。
人の行動や会話も記録される。
30年後には250兆個のセンサーがモノとインターネットをつなぐらしい。

アメリカのユタ州にNSA(アメリカ安全保障局)のデーターセンターが作られている。
そこでは膨大な数の電話やメール、クレジットカードなどの利用履歴がずっと蓄積されているとのこと。
何のためにどんなことをやっているか、わからない。
アメリカのことだから、何年か後には公開されるんだろうが…。

自由の国アメリカで、そんなことをするのを許しているんだろうか。

アメリカでは弁護士が人工知能が選んだ書類を読んでチェックしていた。
ごく一部の上級弁護士だけが人工知能に命令できる。
下位の弁護士は人工知能に査定されて、最悪の場合辞めさせられる。
えらいことだ。

前に書いたオックスフォード大の人工知能に取って代わられる職業、ということそのままの状況が起こっている。

NHKスペシャルで描かれた未来は、不愉快なものだった。

2050年の人工知能は、歴史は巻き戻すことができない、と言っていた。
今ならまだやり直すことができる、というか、まだ来ていない。

人間はどうするのか、という問いかけで番組は終わっていた。

ほんとにどうするんだろうか。
そんなことを今、真剣に考える人がどれだけいるんだろうか。

人間にしかできないことは何だろう。



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