考えたこと2

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株でいいのか
ウチの父は経済学部を出て、会社の経理をやっていた。
そのせいで、株をやっており、亡くなった時に株をいくらかもらった。

ぼくがもらった株はほんの少しだが、株の話はよく聞いた。
会社に入った時、自社株を買っておいたほうがいいと言われた。
なぜかというと、会社の株価に敏感になるからだ。

最初は持株会をやっていたが、それをやめて1000株買った。
会社をやめても、まだ持っている。
自分で買った株はそれ以外に3銘柄だけ。
ほとんど売り買いはしない。
これという会社を選んで買ったので、損をしても持っている。
上がっても売らない。

父も株はあまり投機目的では持っていなかったと思う。
だから、あまり上がり下がりの大きいものは買っていなかった。
よく、証券会社の文句を言っていた。
彼らは株で儲かるのではなく、客が売り買いするから儲かるので、何かあれば売り買いを勧める。
証券会社の言うとおりして、儲かった奴はいない、と言っていた。

あくまであまったお金があれば、株をやればいいという感じだった。
産業の振興にささやかながら投資で参加する、ということだ。
自分でこの会社は大丈夫、という判断をしないといけない。
それで大損をしている会社もある。
でも、それは自分で決めたから納得できるし、いつかは元に戻るはずだ、とも思える。
だから、損をしても持っている。
ぼくのやり方はそういうやり方だ。

今朝の日経電子版に「公的年金運用見直し、9〜10月に前倒し 首相が指示」という記事があった。
なんでも、公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資産運用の見直しをするらしい。
「国債に偏った資産構成を改めて日本株などを買い増し、収益率を高める」ということが書いてある。

それはそうだろう。
日銀を動員して国債をバカみたいに買っているんだから、これ以上国債は買えない。
だから、国民から集めたお金を株に回す、ということだろう。
安部首相の興味は株価にしかないような気がする。
まあ、たしかに国民から預かったお金で国債ばかり買っていても、借金が増えるだけだから、いいことではあるのかもしれない。
余計な心配だが、日本国債の格付けが下がって、金利が上がったら、どうやって国は返すんだろうか。
とにかくインフレにして、お金の価値を下げて、返しやすくするという財務省の作戦かもしれない。
国民の財布が軽くなるだけだ。

しかし、株価はこの1年ちょっとで上ったとはいうものの、最近は上がったと思ったら、また下がる。
上がったり下がったりを繰り返している。
一時は外国人が買って、上がったら日本人が売っている、ということも聞いた。
株で損をしていた人が、上がったら売っているんだろう。

いずれにせよ、株で儲かった人はほとんどいないのだから、あまり公的資金を株で運用するようなことはしてほしくないと思う。
安部首相はとにかく株価原理主義だから、株価を上げたいらしい。

本来は規制緩和して、民間の成長分野への参入を促進して、経済成長をするしかない。
それをしないで、見かけの株価だけ上げても、すぐバレる。
もう国債は買えないから、株を買う、という発想ではまずいのではないか。

例えば、保育分野。
保育所をもっと増やしてほしいという声がある。
待機児童の数も多い。
しかし、保育所は増えない。
なぜかというと、既得権のある保育所を守ろうとするからだ。
株式会社で配当をして保育所をやればいい。
そんな規制緩和もできないで、少子化が止まるわけがない。

今ある枠組み変える努力をしないで、見かけだけ変えても仕方ないと思う。

株でいいのか。


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