考えたこと2

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殺人ロボット
ロボットというと、日本人は人間型を考える。
鉄腕アトムのようなロボットだ。
ぼくらの世代は、アトムのようなロボットは、無条件に人間の友だちだと考える。
でも、世界ではそうではないらしい。

アメリカのヒューマン・ライツ・ウォッチという団体が、開発中の「殺人ロボット」を禁止するべきだという報告書を出したらしい。
アメリカでは人間型のロボットは気持ち悪いと思われているらしい。
キリスト教の国々では、人間と人間以外の境界がはっきりしていて、人間でないのに人間みたいなものは嫌われるらしい。
だから、今言われているロボットというのは、人間型ではない。

このロボットというのは「完全自律型兵器」という。
自分で判断して人を攻撃できるロボットだ。
人間がリモコンで動かすのではなく、自律するのだ。

例えば戦車や戦闘機が自律して攻撃するというもの。
もちろん、攻撃対象など、初期設定はあるのだろうが、いったん発進したら後は自分の意志で目標まで移動して攻撃する。
そんな兵器を開発中とのことらしい。
まあ、今は無人偵察機などがあるから、技術的には近いところまで来ているのだろう。

下手をすると20〜30年後には稼働するかもしれないとのこと。
それもあるかもしれない。
だからこそ、今の間に禁止してしまおうということだ。

ヒューマン・ライツ・ウォッチはアメリカのNGO組織。
今回報告書をハーバード国際人権クリニックと一緒に出した。
「国々がこの技術に対し更なる投資を注ぐようになってしまってからでは、それをあきらめるよう説得するのはより困難になるだろう。」という判断。
エライ意見だ。その通りだと思う。

ぼくらは、こういうニュースを聞いても、想像するのは人間型のロボットだ。
でも、それは世界ではマイナーだと思う。
だいいち、そんなに技術が進んでいない。
二本足で歩くというのは、とてもむずかしいし、戦場で走り回るなどというのは簡単にはいかない。
大阪大学で人間そっくりのロボットもやっているが、あれが人並みに動くようになるのは20年や30年では難しいだろう。

かたや、掃除ロボットのルンバはアメリカ生まれ。
日本のメーカーも追いかけてはいるが、なかなかルンバには及ばない。
どうしても、日本でロボットというとアトムなのだ。

だから、殺人ロボットも日本では作れないだろう。

これは手塚治虫の功績だと思う。


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