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2014.05.16 Friday
人間至るところ青山あり
「人間」は「じんかん」と読む。「にんげん」ではない。
「じんかん」は世間のこと。 「青山」は「せいざん」と読む。「あおやま」ではない。 「せいざん」は墓場のこと。 この言葉は中国の故事や漢詩からきた言葉かと思っていたら、違うらしい。 YAHOO知恵袋によると、日本人が作った漢詩から来た言葉だという。 上記サイトによると、元の詩は「男が志を立てて故郷を出るならば、学問が成就しないうちは死んでも還らないぞ。骨を埋めるのは故郷の墓地だけではない。この人の世、どこにでも墓となる場所はある。」という意味とのこと。 この最後の部分が「人間至るところ青山あり」という言葉の元になった。 「じんかんいたるところせいざんあり」というこの響きがいい。 青山は墓場のことだが、これは自分が骨を埋めるところ、というような意味だろう。 そう考えると、「世間には、どこにでも自分が骨を埋めるところがある」という意味になる。 つまり、世間は広いから、どこにでも自分が活かせる場所があるはずだ、ということだ。 こないだ、ラジオドラマで会社が倒産して失業した息子に、父親がこの言葉を言っていた。 そういう時に使う言葉らしい。 どこにでも、自分を活かす場所はあるんだから、それを見つけて頑張ろう、というような意味合いだ。 友だちなら、君の骨は拾ってやるからな、という感じか。 覚えておこう。 しかし、この言葉ももう死語かな…。 |
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