考えたこと2

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管理する人
理化学研究所と小保方さんの騒動は収まる気配がなく、調査委員長も辞任した。
この騒ぎを見ていて、ああこんなことあるなあ、と思った大学関係者も多いだろうと思う。

週刊誌によると、もともと理研の笹井という人が再生医療分野で先端を走っていたらしいが、山中教授のiPS細胞がノーベル賞をもらって、完全に追い越され、それが悔しいという気持ちがこの騒動を生んだと言われている。
嘘か本当かわからないが、そういうことはあるだろうと思う。

もともと、研究者というのは子どもみたいなものなのだ。
それを世間はわかっていない。

ぼくが実際に見たのは文系だが、その文系ですら子どもじみた人が多かった。
理系になっても一緒だろう。おそらく、もっとひどいかもしれない。
あのアインシュタインが、自分の理論を証明してくれそうな人に出した手紙などを見ると、いい意味で一途だが、普通に見るとちょっと子供じみていると思う。

おそらく笹井という人も、山中教授への嫉妬心からこんな騒ぎになったんだろう。
普通なら、いくら悔しくても、潔く負けを認め、山中スゴイと素直に認めるのがオトナだ。
いつかは見返してやろうという気持ちはあってもいい。
でも、それはオトナとして抑えておくべき気持ちなのだ。
笹井氏はそれが抑えられなかったのだろう。

派手なかっぽう着の演出など、やりすぎてしまった。
嫉妬心がなければ、もっと冷静に判断できたんだろうが、大発見だという事の大きさに舞い上がってしまったのだろう。

しかし、今回の出来事で、独立行政法人の管理体制にもっと光があたってしかるべきだと思う。
税金を投入して研究しているのだから。

研究者に管理などできない。これは真実。
しかし、理化学研究所の所長は研究者だ。
これは研究所だから仕方ない。
でも、それを理解して、ちゃんと管理が出来る人を連れてこないといけない。
そして、その人にしかるべき権限を与えることが必要だ。

ところが、研究者は管理されることが嫌いで、管理の専門家など入れようとしない。
その気持はわかる。
しかし、言っている連中は子どもといっていい。
子どもにそういう機関の運営などできるわけがない。

さらに、昨今は早稲田に見られるように博士の質も落ちている。
文科省の方針で、博士の数を大幅に増やしているのだが、教える方も教えられる方も、人数は増えれば当然質は落ちる。
コピペなど当たり前の研究者が量産されいてる時代だ。
だからこそ、いままでのような性善説ではやっていけない。
研究者がみんな「いい人」ではないのだ。
意図的に捏造もするし、無意識にコピペもする時代だ。
だからこそ、権限を持ったまともな管理者が必要だ。
そういう対策を取らないと、いくらでもこんなことが起こる。

よく理解してほしい。
研究者は子どもみたいなものだ。
貶めているわけではない。
そういうところもないと、いい研究ができないのだろう。

研究と管理という正反対の仕事を分けないといけない。
管理をもっと重視すべきなのだ。特に昨今は。

たくさんの独立法人があるだろうが、それらは研究者が権力を持ちすぎではないか。
何度もいうが、研究者に管理はできない。
適切な管理者を置くことを法制化しないといけないと思う。

実は、これと同じことは、大学にも言える。
これはまた別途。

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