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2014.04.30 Wednesday
優柔不断
ぼくはこの世の中には、正しいものなどないと思っている。
いつの頃からそんな風に思いだしたのかはよくわからないが、30代の頃からか。 何かと比べると、正しいかもしれないし、他のものと比べると正しくないかもしれない、という事だ。 アメリカに出張したときに、宗教について話しているときに、そういうことを言うと、聞いたほうがRelative truth!(相対的真実)といっていた。 きっとアメリカにもそういう考えはあるのだろう。 自然科学の法則などは別にして(最近はそうでもないが)、人間が考えることは、いいかげんなものだと思っている。 ある時は正しく、ある時は間違っている。 結局、何かと比べて、初めて判断できるようになるのだ。 比べるものが変わると、判断も変わる。 だから、自分の考えにも、いつも絶対の自信は持てない。絶対などないと思っている。 とりあえず、これでいいか、という程度のものしかない。 だから、人が、すごい自信を持って、これしかない!等と言っていると感心するし、うらやましくなることがある。 どちらかというと、いつも、まあ、こうとちゃうのん、という程度でしか言えない。 ただ、倫理とか、モラルという面で、自分と違う人は、認めはするがつきあうのはしんどい。 どんなことでも、突き詰めて考えると、いろんな選択肢があって、そのどれかが絶対正しくて、どれかが絶対間違っている、とは言えないなあ、と思ってしまう。 それなら、どうやって物事をきめているのか?と聞かれると、何となく、決めなければ仕方なくなったときに、思いつきで決めている面がある。 優柔不断である。 でも、決めるまで、あれやこれやと、もやもや考えているのだ。 そして、いざ時が来たら、無意識が決めてくれる、というやり方。 理屈は好きだが、理屈では決められない。(後で理屈をつけはするが) でも、すぐ決めろ、と言われたときには、このやり方では難しい。 だから、優柔不断なのだ。 |
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