考えたこと2

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音楽ビジネス
音楽とゲームがライバル関係にあるらしい。

日経ビジネスに「音楽はゲームで奪われた時間を取り戻せるか」という記事があった。

それによると、欧米では微増の音楽ビジネスだが、世界二位の日本市場では「前年比16.7%減で30億1000万ドルと、大幅に売上高を減らしている」と書かれている。
日本の音楽ビジネスは苦しいのだ。

記事にもあるが、電車の中などで音楽を聞いていると思われる人が減って、ゲームをやっている人が増えた、という印象はある。
電車に乗って、ヘッドフォンをつけてスマホをいじっている人を見ると、たいがい画面を覗きこんで、手を動かしている。
あれはゲームだろう。
音楽には中毒性がないが、ゲームには中毒性がある。
だからゲームは強い。

一方、音楽はデーターになり、インターネットで入手できるようになったことに伴って、音楽を所有することに対する敷居が下がった。
インターネットに接続されたPCとプレーヤーがあれば、音楽は聞けるようになった。
TSUTAYAのようなレンタルCD店も一般的になっている。
古いCDなら300円程度で借りることができる。

メモリー価格も下がって、プレーヤーは安くなった。1万円台でプレーヤーは買える。
今や小学生でもプレーヤーを持っている時代だ。
ぼくらが若い頃は、音楽を聞こうと思うとアンプ、レコードプレーヤー、スピーカーが必要だった。
その後カセットが出てきて、ラジカセができた。
それでも、今よりはだいぶお金がかかった。
その意味では音楽の裾野は広がったと思う。

それでも売上げが減ったのは、音楽の単価が安くなったからか…。

高齢化が効いているとは思う。
ぼくらの年代になると、それほど音楽にお金を使わない。
音楽のストックが増えて、フローが減るのだろう。
若い人の方がお金を使うような気がする。

その若い人もCDを買うのは本当に好きなアーティストだけになった。
著作権の意識も高くないから、ちょっと気に入っている程度の音楽はデーターでのやりとりも多いのだろう。
CDで儲けるのは、難しくなったと思う。

増えたのはライブだ。
コンサートで儲けないといけない。
1回あたりの儲けを大きくするために何万人も入るところでやる。
このやり方はまだ増えていくだろう。

記事によると、音楽の定額配信などの工夫をして、音楽ビジネスを盛り上げようと考えているらしい。

でも、この20年ほどの音楽を取り巻く環境を考えると、音楽を作る方の敷居が低くなったという変化が一番大きいような気がする。
演るほうが増えたのだ。

だから、昔よりチョイスが多くなった。

それはいいことだと思う。
でも、それが音楽ビジネスの売上げを減らしているような気もする。
難しい。

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