![]() |
2014.03.19 Wednesday
卒業式の風景
小さな会社でも、大変な人気企業で、競争率が1000倍を超える会社がある。
7回の面接を通り抜け、内定を勝ち得た学生がいた。 その会社1社だけ受けて、3ヶ月程度の長い面接試験を経て、見事入社を決めた。 特に、支援をしたわけではないが、エントリーシートをどういう考え方で書くのか、どういう意図で質問がされているか、というような事を話した覚えがある。 一方で、卒業式の時には決まっていなかったが、内定の連絡がその後入り、直後に内定の報告に来た学生がいる。 ちょうど、その1000倍の学生が挨拶に来ていたところだったが、そこに飛び込んできて「72社目にしてやっと内定もらいました」と言った。 見ず知らずの学生たちが、顔を見合わせて、思わず拍手をした。 「よかったね」という声も出た。 本当に、期せずして拍手と声援が起こった。 こういう瞬間がある。 面接で話しすぎる学生だった。 言葉が多すぎて、何を言っているのかわからなくなる。 シンドイ学生だったが、最後に明るい顔で進路決定報告をして、去っていった。 一人一人、違う進路だし、選ぶ基準も、選考課程も、落ちた回数も違う。 それでも、一人一人社会に出て行く。 進路なんて、そんなものなのだ。 そういう瞬間に立ち会えたことがうれしかった。 ありがとう。 |
![]() |