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2014.03.11 Tuesday
オガララ帯水層
アメリカのトウモロコシの生産は3億5千万トンくらい。
当然世界一の生産量。 五大湖の南側をコーンベルトといって、そこが主な生産地になっている。 このコーンベルトでトウモロコシを生産するためには、当然水が必要だ。 この地域の水を支えているのが、オガララ帯水層というもの。 Wikipediaによると、「世界最大級の地下水層で、総面積は450,000km²(日本の国土の約1.2倍)におよび、アメリカ中西部・南西部8州にまたがる」と書いてある。 とにかく、地下にたくさんの水がある。 何でもこの水は氷河期に蓄えられた水らしい。 もともと、この地域はあまり降水量がなく、当然使っていたらなくなる水源だ。 すでに井戸がだいぶ枯れたりしている。 これは大変なことだ。 世界一の穀物の生産地が、いずれなくなる水源に頼っている。 トウモロコシは半分以上が家畜の飼料になっているが、この生産量が落ちると家畜が飼えなくなる。 そうなると、酪農ができなくなったり、肉の生産量が落ちる。 そうなると、飢餓が発生し、争いが起きるのは人間の常。 21世紀は水の世紀だというが、こんなところにも水の問題がある。 地球にはたくさん水があるように思えるが、人間が使える真水は全体の0.8%しかないらしい。 意外と少ない真水。 でも、日本は真水が多い国だ。 水資源にだけは恵まれていると思う。 そういえば、イギリスに行って、日本の調子でクルマを水洗いして、近所の人たちに驚かれたという話を聞いたことがある。 あんなふうに水を使えるのは、日本の特殊事情らしい。 そうすると、21世紀は日本の時代かもしれない。 この水を使って、もっと農業をしないといけないのではないか。 そんな気がする。 |
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