考えたこと2

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原油の価格
ガソリンの値段が150円台から160円でウロウロしている。

ちょっと前は120円台あたりだったことを考えると、だいぶ上がった。
でも、その前は100円ちょっとだった。

いったい原油の価格はどれくらいだったのか、そしてこれからどうなるのか、調べてみた。
でも、調べるとなると原油価格というのは難しい。
為替の影響を受けるからだ。

とりあえず、為替の影響がないドルベースで見た時には、1バレル(=159リットル)あたり1980年に35ドルだった原油は85年に29ドル、90年に23ドル、95年に17ドル、2000年に28ドル、2005年に53ドル、2010年に79ドル、そして2013年に104ドルになっていた。
つまりドルベースでみた時には約3倍になっている。

でも、ついこないだまで日本は円が強く、円高だったからまだマシだった。

その為替を考慮したものをみると、80年に8000円、85年6500円、90年3300円、95年1600円、2000年3000円、2005年5900円、2010年6900円、そして2013年に10200円だった。
この間、円は強くなり80年ベースでみたときには1.2倍にとどまったということだ。

石油の需要は増えて続けているだろう。
ちょっと考えただけでも、アジアを始めとする新興国でモータリゼーションが起こっているし、石油化学工業も世界各地での生産が増えている。
だから、石油は必要だ。

考えてみたら、ちょっと掘ったら魔法の液体が出てきて、それを燃やしてエネルギーを生み出すこともできるし、それを使うとクルマも走らせることができるし、ちょっと加工したらいろんなプラスチックを作ることもできる、ということが起こったのが20世紀後半。
石油を始めとするエネルギーがあったからこそ、食料もたくさん作ることができる。
人類の繁栄は石油がもたらしたといってもいい。
だからこそ、この40年ほどで世界の人口が35億から70億と倍になった。

でも、その石油は限りある資源だ。

2010年11月9日に「石油情報に関して世界的に最も影響力の強い組織、国際エネルギー機関(IEA)がとうとうピークオイルを認めました 。」というニュースがあった。
2020年に原油価格が180ドルになる、というIMFの予測もある。
その頃にはひょっとしたら円安も相まって、リッターあたり250円を超えるかもしれない。

結局、需要と供給の法則に基いて、おそらく石油の値段はどんどん上がるだろう。
もちろん、シェールガスなど新しい形のエネルギー源は出てくるだろうが、全体のエネルギー源に占める割合はまだまだだ。
おまけに為替のマジックは不利な方に働くだろう。
円は当分強くならないと思う。

21世紀は脱石油の世紀になるだろう。

というか、21世紀中に石油は枯渇するか、代替品に取って代わられると思う。



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