考えたこと2

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入試制度
今の私学の入試制度について、親の世代は大きな勘違いをしている。
今の入試は落とすためにやっているのではない。
どうにかして志願者を入れたいと思ってやっている。

ちなみに、関西の有力私学のホームページを見ると、入試の種類は以下の14種類。

 公募推薦入試(総合評価型 基礎評価型)
 一般入試[前期日程](スタンダード3科目型 スタンダード2科目型 センタープラス)
 センター試験利用入試[前期]
 一般入試[中期日程](スタンダード3科目型)
 一般入試[後期日程](スタンダード2科目型)
 センター試験利用入試[後期]
 AO入試
 専門学科等対象公募推薦入試
 帰国生徒入試
 英語1科目型入試
 スポーツ推薦入試[前期・後期]
 外国人留学生入試[前期・後期]
 社会人入試
 編・転入試

こういうパターンが多い。

AO入試は8月から始まる。
推薦入試は11月からだ。
普通の高校生が受けることができる試験は、推薦とAO、一般、センターだから、上記のうちの7種類。
一般入試は2日間とか3日間あり、そのそれぞれを受けることができる。
その上、ナントカ型と書いてあるのは、併願も可能な場合がある。
したがって、たいがいの私学は少なくとも7〜8回の評価を受けることができる。

40年前の大学数は400程度。
今は780もある。
18歳人口が減るのはわかっているのに、大学数は今も増え続けている。
私学のうち、4割程度が定員割れを起こしている。

当たり前だが、先生も増えている。
常勤の先生の数は75年に9万人だったが、現在は18万人程度。
増えた9万人のレベルは当然下がっている。
その先生方は自分の職を守らないといけない。
だから、「学生を入れたい」という入試が増える。
「学生を落とすために試験をする」というような贅沢は言っていられない。

傾向的には後からできた学校ほどシンドイ学校だ。
シンドイというのは、募集が順調ではないということ。
そういう学校は、「入ってもらうための入試」をやっている。
それにつられて、本来なら「落とすために入試」が出来る学校でも「入ってもらうための入試」をやっている。

どうして同じ学生に7回も8回も受けさせる必要があるか。
ひとつは金儲け。試験料が取れる。
募集人数を小分けにして、何度もやっている。
つまり、上から順に分けて合格させているようなものだ。
それなら1回の入試でたくさん取ればいい。

もう一つは機会を増やしてできるだけ多くの学生に来てもらうため。
苦しい学校になると、入試は期間中随時というところもある。
人が集まらないからだ。

そうまでして、来てほしいと思っている。
だから、余程のことがないと落ちない。

現在の多くの入試は、そういう状況なのだ。


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