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2013.12.21 Saturday
おおかみこどもの雨と雪
金曜ロードショーを見た。
オオカミ男のこども二人を育てる母親のストーリー。 不幸にもオオカミ男は亡くなってしまった。 子供が未来を選択するのは難しい。 ましてそれが人間として生きるか、オオカミとして生きるかという選択になるとなおさらだ。 小さい頃に十分オオカミとしてふるまう姉は、学校に入り、人間として生きることを選ぶ。 弟は逆だ。 小さい頃にオオカミには違和感を感じていたが、人間の年で10歳になって、オオカミとして生きることを選んだ。 豪雨の日に10歳になった弟は家を出る。 10歳はオオカミとしてはオトナだが、人間としてはこどもだ。 母親としてはまだまだ保護して育てたい。 しかし、人間の母親には限りがある。 オオカミの作法は教えられない。 彼はオオカミになって、山に入る。 豪雨のあと、晴天になる。 そして、日の出とともに彼の遠吠えが聞こえる。 そして母は悟る。 これでよかったのだ。 おおかみこどもの姉弟は、一人は母の道を選び、一人は父の道を選んだ。 親離れ、子離れの物語だ。 母は一人、今も山で暮らす。 きっと母は亡くなったオオカミ夫に語りかけているのだろう。 「これでよかった…」 そんな映画だった。 |
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