考えたこと2

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小説の国
日本人は大説が苦手だ。小説が得意だと思う。
日本最古の小説は源氏物語。
これは、光源氏という主人公の色恋を描いた小説。

Wikipediaによると、「おおむね100万文字・22万文節400字詰め原稿用紙で約2400枚に及ぶおよそ500名余りの人物が登場し70年余りの出来事が描かれた長編で、800首弱の和歌を含む典型的な王朝物語である。」と書いてある。

これは世界最古の小説の一つ、と言っていい。
500人も登場人物がいる長編小説を、1000年前に作ったのは日本人の誇りである。
この小説に描かれているものは、本当に色恋沙汰。
我々日本人の先祖は「もののあはれ」を主題にして作られたこの小説を読み継いできた。
もちろん、ごく一部の日本人だ。
ぼくも田辺聖子の意訳で読んだだけだ。
でも、そのスケールといい、構想といい、素晴らしい小説だと正宗白鳥も、小林秀雄も、荻生徂徠も、本居宣長も言っている。

しかし、これは大説ではない。
政治や哲学について書かれたものではなく、歴史を書いたものでもない。
孔子のように、儒教的な生き方について弟子が書き記したものでもない。
日本人は、恋愛という人生の小事を大事にしてきたのだろう。

大説などどうでもいいのだ。

そんなことよりも、人と人との関係が大事なのだ。

この源氏物語、死ぬまでに全巻を読みたいものだ。
谷崎潤一郎か与謝野晶子の訳か…。

仕事をやめたら、ゆっくりと読むとしよう。

日本の小説のルーツ。


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