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2013.11.17 Sunday
ラジオドラマ
NHKでやっているラジオドラマが、新日曜名作座。
以前は森繁久彌と加藤治子がやっていた。 長編小説を二人で何役もこなし、効果音を入れてドラマ仕立てで聴かせる。 何度か聴いたことはあるが、長らく耳にすることはなかった。 実家の母に聞くと、今は西田敏行と竹下景子でやっているという。 今はパソコンで録音できる時代。 幸い、通勤はクルマで片道1時間弱かかるので、聞く時間はいくらでもある。 ラジカというフリーのソフトで毎週自動で録音することにした。 パソコンをスリープ状態にしておけば、ほっておいても録音できる。 テーマソングは変わっていない。 古関裕而の作曲。 今は「森浩美 家族小説短編集」というのをやっている。 毎週1回の聴き切りだ。 これはなかなか味わい深いラジオドラマ。 淡々と語られる、という感じ。 西田と竹下の二人で毎回5役くらいを演じ、ほんのりさせる。 今の下手なテレビドラマより、たった二人のラジオドラマの方がいいと思う。 声と効果音だけで、あとは想像に任せる。 下手に視覚の情報がない分、想像が広がる。 ラジオドラマというと、「一丁目一番地」が最初。 ぼくが幼稚園に上がる頃だったか。 内容は全く知らないが、テーマソングは覚えている。 夕方にやっていた。 うちにテレビが来たのが、たしか1960年くらいだったから、それまではラジオが主役だった。 一丁目一番地は1957年〜1965年の放送だから、ぼくが生まれた年に始まって、小学校3年までやっていたことになる。 母が夕飯の支度をしながら聞いていた。 昭和30年代の前半まで、ラジオは生活の中心だった。 今の若い人はテレビのない時代を知らない。 ぼくらもほとんど知らないが、かろうじてそういう母の姿を見て育った。 昭和一桁の人たちにとっては、青春時代は戦争だったが、ラジオの時代を30歳前まで過ごしている。 ラジオドラマというと、大学の時にFMでやっていた「愛の街から」が秀逸。 今でもいくつかカセットテープに録ってある。 これも1時間の聴き切り。 久富惟晴と萩尾みどりがやっていた。 この二人の雰囲気が好きで、メンバーが変わってもこの番組は続いたのだが、他のメンバーになってからはほとんど聞いていない。 調べてみるとWikipediaに立派なページが出来ており、アーカイブサイトもできていた。 これはまた日を改めて書こう。 ラジオドラマは言葉のチカラだと思う。 想像力も聴き手に必要になる。 時代遅れかもしれないが、新日曜名作座はずっと続けてほしい。 |
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