考えたこと2

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海外出張3
その次は香港に行かせてもらった。
アジアの出張は初めてで、バブルの最盛期だったと思う。

香港のお客さんに商品の説明をする、という出張。
ついでに現地の事情も見てこよう、というものだった。

このときは海外サービスの人と2人で行った。
何せホテルに着いて、フロントで何か聞かれているのだが、全く分からない。
一緒に行ったIさんが受け答えをしているのを聞いて、Iさんは中国語が話せるのだと思った。
しかし、Iさんが話していたのは英語だった。それほど、中国訛りの言葉だった。

香港の人たちは屋台で食べる事が多いということだった。
だから、女性が働くことができる。
屋台があるおかげで、安く食べる事ができるのが香港のいいところと言っていた。

しかし、あれからイギリスの統治が終わって、中国に返還されてしまったが、どうなったのだろう。

たしか、1987年。

当時はまだまだ香港というと、免税品の買い物の街だった。
向こうもそれを知っていて、夜になると海外からの客を狙って、ワゴンに腕時計やサングラスをいっぱい積んで回ってくる。
ちょうど今の中国の状態だろう。
ロレックスやオメガなどの腕時計が安く売られていた。
もちろん、違法だ。
こういうのを「バッタもん」と言う。
一流品の模造品のことだ。
冷静になって考えたら、夜中に道で一台のワゴンに総額数千万円になろうかという商品を入れて回っているのがオカシイ。

このときの帰りの飛行機の中で、バッタもんを買わされた2人の犠牲者を見たが、この話は「着陸間際」という題名で書いた。

また、お客さんのところに呼ばれて、宴会に行ったのだが、このときは遠方からの客ということで、来賓扱いされて、料理を一番にふるまわれて困った。
ぼくはゼラチン質を食べられないのだが、スッポンの料理があり、これは精力がつくからたくさん食べろと言われて、鍋から取りわけられた。
これを口に含んで飲み込もうとしたら、吐きそうになったのを覚えている。

それと、漢文を習っていて良かったと思った。
ぼくらは同じ孔子を学び、老子や孟子を学んだ。
ナプキンに学而習之と書くと、おお、お前もそれを知っているのか、と言われた。
当時の香港だからできた会話。
今の香港なら難しいかもしれない。
中国共産党は孔子を認めていないはずだ。

お互いに共通言語がある、というのはいいことだ。
漢字、漢文という共通言語でわかりあえる。

このときに、ああ、同じアジア人なんだなあ、と思った…、と思う。

昔の事なので忘れたが、たぶんそうだったんだと思う。

もう台湾だけになってしまったが、今でも同じような漢字を使っている国がある。
台湾が親日であることと、同じ文字を使っていることとはあながち関係がないとは言えない。
親近感があるのだと思う。


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