考えたこと2

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新学部設置
文部科学省から、今年の新設学部が発表された。

少子化が進み、学生の数は減るが、新しい学部はどんどん開設されている。
まあ、閉鎖される学部もあるのだろう。

昨今は何といっても看護学部。
13校のうち、6校が看護学部を開設する。
看護ブームと言ってもいい。

厚労省は2006年に病床7床あたり、看護師1名という基準を打ち出した。
これが看護学部が増えている原因だ。

7:1の比率は集中的なケアを行うことで、在院日数を短縮するという狙いだったらしい。
問題は、7:1を達成しないと診療報酬が減額されるということから、全ての病院で看護師の争奪戦が起こって、当初の厚労省の目算が外れ、医療から介護へという高齢化社会に対応した病床機能の分担がうまくいっていないことだ。

どこの病院も医療がやりたいらしい。
介護はやりたくないのだ。

だから、当初全体の10%程度と見られていた7:1基準を達成する病院の数が予想の5倍になった。
それが社会保障の支出を増やしている。
中には儲かるから、看護師を増やした病院もあるらしい(というか、それが普通だ)。

当初の7:1病床は、治療をするための病院である。
慢性疾患を抱えた高齢者が、7:1病院に入るのはもったいない。
だから、厚労省は来年度の診療報酬改定で大なたを振るおうとしている。

詳細はわからないが、そんな状況が今の看護師を取り巻く状況。

そんななか、看護学科がどんどん新設される。
大学にとっては、看護師の免許さえ取れば就職できるとなると、少々コストが高くても設置したくなる。
高校生の資格志向も手伝って、看護学部は人気学部になるところが多い。
少なくとも初年度から定員割れというようなことにはならない。

しかし、だ。
20年以上低成長が続いている。
おそらく、日本が80年代のように経済大国に返り咲くという事はないと思う。
おまけにこの20年で国の借金は1000兆円ほどに膨れあがった。
高度成長の時のストックをはき出している格好だ。

どう考えても、将来的に社会保障費をそんなに使えるワケがない。
そういうことを考えると、今から看護師になっても、介護看護師みたいな職になると考えるのが普通の考えだ。
それにかけるコストも安くなる。そうでないと医療費がもたない。
そういうことは大学は考えない。
今、定員割れしないから、看護をやる。

これでいいのだろうか。

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