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2013.07.27 Saturday
昔のこと
18歳で会って、4年間、近くの下宿で行ったり来たりした。
そんな友人と久しぶりに会った。 7年ぶりか。 前会ったときは40代だったが、お互いに年をとって彼はあと3年ほどで定年。 今は給料がだいぶ減るが、65歳まで再雇用してくれるとのこと。 ぼくらは工学部の情報系の学科だった。 1学年40人だったか。今はもうその学科はない。 1回生の時に会った、大学に入ってできた最初の友人だったと思う。 彼は学園祭の事務局だったので、彼を通していろんな友人ができた。 当時ぼくはまだ夢見る青年だったと思う。 落語とギターしかやっていなかった。 4畳半の下宿で、トイレは共同、風呂は銭湯。 大家は一緒だったのだが、ぼくは木造の古い下宿で、彼は鉄筋の新しい下宿だった。 3回生の秋、落語の発表会の前に激やせしたことがある。 夜中に背中が痛いので、家庭の医学という本を見ると、膵臓がんが疑わしいと書いてあり、これは治らないとも書いてあった。 一度書いたことがあると思うが、いま思えば寄席に出るプレッシャーでノイローゼになっていたのだと思う。 本当に1日1食しか食べられない。 食堂のうどんでお腹がいっぱいになり、体重は計っていないが、角帯を締めるとウエストが10センチくらい短くなっていた。 結局そんな状態でやったネタは大失敗。 寄席が終わり、病院に行って診てもらうと、医者が「若いのに、そんな病気になるわけがない。心配やったらバリウムでも飲んで検査するか?」と言われ、その瞬間に治った。 いくらでも食べることができる。 後日検査はしたが、何ともなかった。 その時得た反省は、あまり背伸びをしてネタをやってはいけない、ということ。 ぼくのやったネタで、3回生の秋が一番大きなネタになった。 それ以降は無理をせず、そんなに難しいネタをやらなかったのだ。 さらに後から思うと、何より自分に余裕がなかったと思う。 人を笑わすには、自分に余裕がなければイケナイ。 自分が楽しんでこそ、人を楽しませることができる。 その教訓は後の人生にも役立った。 そんなことを思い出した。 今日はいい日だった。 |
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