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2013.07.10 Wednesday
ボヘミアン
そんな題名の歌があった。
改めて、ボヘミアンとは何かと思って気になって調べてみた。 ボヘミアは「現在のチェコの西部・中部地方を指す歴史的地名。古くはより広くポーランドの南部からチェコの北部にかけての地方を指した。」と書いてあった。 そこの出身と考えられていたのがジプシー(今はロマという)と言われる人々らしい。 それが転じて「社会の規範にとらわれず、自由で放浪的な生活をする人」という意味になったと書いてある。 こういうことを調べるときには、インターネットは本当に便利だ。 「社会の規範にとらわれず、自由で放浪的な生活をする」というのは、誰の心にもある欲望だろう。 実際にはなかなかできない。 思い出すのは、車寅次郎。男なら誰もが寅さんのように生きてみたいと一度は思う(と思う)。 風の向くまま気の向くまま、旅から旅への暮らし。 でも、実際には食うや食わずのヤクザな生活。 義理人情を大事にする。 そういうところに憧れたりする。 アメリカのハードボイルドの探偵も、ボヘミアン的な人が多い。 マイク・ハマーやフィリップ・マーロウなど、警察やギャングを敵に回して孤軍奮闘する。 誰も頼るものがない。 そして、お金を払ってくれる人もいないのに、誰かのために働いたりする。 ぼろぼろになって、酒を飲んで眠る生活。 これもちょっと憧れる。 ボヘミアンは自由だが、その代償に孤独で不安定なものだ。 代償を払ってでも、自由を愛する人がボヘミアンになる。 もちろん、安定した生活を望みながら手に入らず、仕方なくボヘミアンになる人もいるだろう。 いや、どちらかというと、そちらの方が多い。 だから、実際には多くの人は、ボヘミアンという生き方を選ぶのではなくて、仕方なくなっているのかもしれない。 それでも、憧れの対象だ。 |
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