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2013.07.05 Friday
フェルミ推定
フェルミ推定という問題がある。
物理学者のエンリコ・フェルミが得意としたことから、この言葉ができた。 Wikipediaで意味を調べてみると、「フェルミ推定(フェルミすいてい、Fermi estimate)とは、実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することを指す。オーダーエスティメーションともいわれる。」と書いてある。 オーダーエスティメーションとは、桁数(オーダー)を推定するという意味だ。 例を挙げると、「日本にイヌは何匹くらいいるか」とか、「日本に電信柱は何本あるか」とかいうのがフェルミ推定の問題。 この手の問題がマイクロソフトやグーグルの入社試験で出されて有名になった。 もちろん、答えが合うことが大事だが、論理的に考えて答えを導く過程の方が重視されるという。 日本の人口が1.2億人で、一世帯が2.5人とすると、日本の世帯数は4800万世帯。 4世帯に1匹のイヌがいるとすると、4800万÷4で1200万匹になる。 正解は1200万匹だから、推定通り。 人口→世帯数→イヌの数という風に考えると、この答えが出る。 『 実際にフェルミが学生に出したといわれているのは「シカゴにはピアノの調律師が何人いるか」という問題。これを解くために、フェルミは「シカゴの人口は300万人」「ピアノを保有している世帯は1割」「調律師が1日に調律するピアノの台数は3つ」などと仮定して、130人程度という数字を出している。』とのこと。 頭の体操としては役に立つと思う。 しかし、この能力があると、いい仕事ができるとは限らないということで、グーグルは方針を変えたらしい。 まあ、そうかもしれない。 でも、頭の柔らかさを見ることはできるような気がするが…。 入社希望者が同じような問題ばかりやって、対策をするようになったのかもしれない。 こういうのは面白がってやるところに、面白みがある。 日本でも取り入れてやってみればいいと思う。 |
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