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2013.06.03 Monday
散髪
月に1回、鏡の前に座ってしげしげと自分の顔を見る。
散髪に行ったときだ。 大きな鏡があるから、必然的に見る。 月に1回、年齢を確認させられる。 あー、年をとったなあとか、白髪が増えたなあとか、何となく死んだ親父に似てきたなあとか…、そんなことを思う。 女性は毎日鏡を見ているから、慣れているのだろう。 しかし、男性はほとんど見ることがない(と思う)。 一応鏡は洗面所にはあるが…。 そういえば、小さい頃からそうだった。 散髪に行ったときだけ、自分をしげしげと見る。 あの頃から比べたら、大きくなったし、年をとった。 養老孟司が、「1年前と比べたら、身体の中の物質はほとんど変わっている」と言っていた。 水分や細胞などが入れ替わる、ということだ。 それなのになぜ、自分は自分とわかるのかというと、毎日確認するからだ、と言っている。 寝て、起きたとき、「自分は自分。同じ自分。」と言い聞かせているから、自分がある。 ずっとそういうことを無意識に繰り返してきたらしい。 男性の場合は、月に1回の散髪がその機会を与えている。 散髪の重要性は自分を知ることでもある、ということか…。 |
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