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2013.06.01 Saturday
ライポン
ライポンというと、何を思い出すだろうか。
むかし、阪神パークに、レオポンというライオンとヒョウを交配させた動物がいて、見に行った覚えがある。 もう阪神パークがなくなってだいぶ経つが、幼稚園や小学校の遠足で阪神パークに行った世代は覚えているのではないか。 でも、これはレオポンでライポンではない。 こないだ、ライポンという言葉を聞いて、あれ、これ聞き覚えがあるなあ、と引っかかった。 文脈からは日用品のような感じだったので、何となくライオン油脂と関係があるのかな、と思い調べてみた。 そうすると、ライポンはライオンが作っていた洗剤の名前だった。 食器洗い用の洗剤で、1956年〜1960年代末まで家庭用を作っていた。 今でも業務用のライポンは売られている。 ちなみに、ライオン油脂はライオン歯磨と1979年に一緒になって、LIONになっている。 YOUTUBEでライポンのCMが見られる。 白黒でいかにも1960年代という感じのCM。 お皿がぴかぴかになるし、リンゴもつやつやになる、という宣伝。 当時は果物や野菜を洗剤で洗うことが推奨されていた。 それが原因かどうかはわからないが、ライポンを誤って飲んで人が死ぬという事故が起きたらしい。 このあたり、ぼくはまだ5歳なので、記憶にない。 そんな不幸な事件があった洗剤がライポン。 テレビCMを見たら、何となく思い出した。 もちろん、当時はライポンの缶に「飲んではいけません。誤って飲んだ場合はすぐお医者さんに行ってください」と書いてなかった。 今は「洗ったネコを乾かすために電子レンジに入れてはいけません」と書く時代(ただし、この話は都市伝説らしい)。 思い出してみると、懐かしい響き。ライポン。 きっと誤飲が原因で製造中止になったんだろう。 PL訴訟の草分けか…。 |
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