![]() |
2013.04.01 Monday
小説
目にあった老眼鏡を作ってから、また毎晩寝る前に本を読むようになった。
その習慣は、子どもの頃についた。 以前も書いたが、「本を読むのは楽しい」と思ったのはいつ頃だろうか。 やっぱり面白い小説を読んだときだろうなあ。 最初の経験は、子ども向けの本だ。 やっぱり「大岡裁き」。何度読んだかわからない。何冊かあった、子ども向けの「日本の名作全集」みたいな本の中にあった。 何が面白かったんだろうか。 その次は、子ども向けのシートン動物記。「狼王ロボ」という話。 第1巻の最初に載っていた。 これは全部で4巻くらいあって、こちらも何度も読んだ。 それに比べて、ファーブル昆虫記はあまり面白くなかった覚えがある。 やっぱり動物の方が虫よりも感情移入しやすいのだろう。 小学校の図書館で借りた、「東海道中膝栗毛」は覚えている。 弥次さん、喜多さんの道中を子ども向けに書いてあったと思う。 これは面白かった。 中学校のことはあまり覚えていない。 高校から大学にかけて、わりと小説を読んだ。 太宰治の「走れメロス」「斜陽」など、当時の文庫本はみんな読んだが、あれは何が面白かったのだろうか。 石川達三もたくさん読んだ。この人は当時の日本ペンクラブの会長で、今から思うと、当時の文壇はだいぶ左寄りだったことがわかる。 吉行淳之介は文章の達人。 筒井康隆、光瀬龍、豊田有恒のSF小説、司馬遼太郎の歴史小説、池波正太郎、柴田錬三郎の時代小説はよく読んだ。 ミステリーはアガサ・クリスティ専門。 会社に入って小説は減ったが、アメリカのハードボイルドを読んだなあ。 レイモンド・チャンドラー、ローレンス・ブロック、サラ・パレツキー、スー・グラフトンなど。 人は自分にないものに憧れるというが、ハードボイルドはまさにそうだと思う。 田辺聖子の恋愛小説、佐藤愛子、曾野綾子のエッセイ、高杉良の経済小説など、面白かった。 今も、小説は面白い。 |
![]() |