考えたこと2

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キット
おそらく、この「キット」という言葉は、平成では死語だろう。
その辺の大学生に聞いても、わからないと思う。

英語の"kit"の、道具一式や用具一式という意味からきたのだと思う。
今はネット上でも、「組み立てキット」というような表現になっているようだ。

でも、ぼくらの世代には「キット」でわかる。

要は必要な部品はすべて入っていて、これを組み立てたらそれができる、というような製品。
Do it yourself、とでもいうべきか。

昔のプラモデルはそうだった。
接着剤で組み立て、場合によってはモーターや電池を入れて、シールを貼って、動かす。
昔の戦闘機やロボットなど、よく作ったものだ。

当時、キットと言っていたのは、アンプやチューナー、スピーカーもあったし、こないだ書いたが無線機などの電気製品が多かったと思う。

組み立てをせずに売れるのだから、かなり安くなった。
部品を集めて売る、ということになる。
当時、お金がない人と、簡単に商売をしたい人の利害が一致して、成り立った商売だろう。
キットを買う方も、いくら安くても、作る自信がなければ買わなかった。
当然、ハンダ付けやねじ止めなどの作業は必要になる。
ある程度のスキルがなければ、買ってもまず動かない。

今かろうじてキットらしいものが残っているのは、パソコンの組み立てキットだ。
これは基板を組み合わせて、箱に組み付けるだけなので、わりと簡単だ。

でも、キットの文化はもうなくなった。

豊かになったからだろう。

もし動かなかったら、どうしてくれる、という問題もある。

ひょっとしたら、豊かさと引きかえに失ったものの一つかもしれない。

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