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2013.01.20 Sunday
14歳の時何になりたかった?
ドラマの中のセリフ。
少年の死体を目の前に検死をしている二人の男性。 そこでの会話だった。 「14歳の時、何になりたかった?」 「たぶん、この子と同じ」 「?」 「15歳」 そういうものだ、と思う。 世の中にキャリア教育というものがあって、アメリカでは盛んに行われている。 ドラマの中のこの会話は、それを皮肉ったものかもしれない。 何になりたいか、というのは夢としてはあっただろう。 自分が好きなものとつながっていたり、親の希望が入っていたりする。 ぼくはマンガ家が最初になりたかったものだ。 手塚治虫や石森章太郎が好きだった。 中学くらいになると、プロ野球選手になりたいというヤツが多かった。 野球は当時日本の唯一のプロスポーツだったし、少年野球もすでにあったから、親の期待もあったのだろうと想像する。 でも14歳という年齢は微妙な年齢だ。 小学生の頃持っていた夢がぼちぼち実現不可能だ、と分かる頃。 そういう年齢だ。 遅かれ早かれ、実力がわかる。 少年野球でエースなら、ひょっとしたらプロの選手になれるかもしれない。 でも、中学の部活に入れば実力がわかる。 14歳なら、すでに無理なものは無理、と分かる時期だ。 そういう風にして人は大人になる。 ほとんどの人は、いろんな夢を見て、それらを諦める。 それが遅いか早いかの違いだ。 18歳になったら、ほとんどの人はもう夢は語れない。 そこから、実際のキャリアみたいなものを考える。 15歳、といった男性は、早く見切りをつけて、「大人」になりたいと思ったのだろう。 いずこも大人になるのは大変だ。 |
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