考えたこと2

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モダンタイムス
スーパーのレジ打ちのアルバイトは、チャップリンのモダンタイムスの映画の中で、彼が批判した工場の仕事のようだ。

チャップリンは近代社会を風刺して、「機械に使われる人間」というものを描いた。
それは今まで便利に使ってきた機械に囲まれ、逆にそれらに使われることになってしまった人間の悲惨さを訴えたのだと思う。

時は進んで現代。
スーパーのレジうちの仕事はそれに近いものがある。
「え、たくさんの人に会っているではないか」という声があるだろう。
「バーコードリーダーや、最新のレジが、あのつらい仕事を楽にしたのではないか」という声もあるだろう。

たしかに、指でテンキーを打たなくても、ピッと通すだけで値段がわかるし、面倒なお釣りの計算も自動でできるし、下手をするとお釣りの小銭と札も出たりする。
人間でなければできない仕事は、すべて機械がするから、人間は解放されて人間的な仕事に集中することができる、といえばその通りかもしれない。

しかし、あのスーパーのレジ打ちのアルバイトは、人間の形をした非人間を扱う仕事になってしまった。
毎日たくさんの人がレジの前を通り過ぎる。
でも何かを話す人はほとんどいない。

「いらっしゃいませ」
「ありがとうございました」

そういう声は必ずかける。
店のマニュアルにあるからだ。

それに応える人はほとんどいない。
いなくても、声はかけ続ける。

これは、モダンタイムスの世界だ。

何とかしないといけない。

チャップリンは、人間が非人間的になるということは想定していなかったのだ。



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