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2012.11.02 Friday
書くこと
頭の中で考えていることというのは、たくさんある。
無意識的なものも入れると、すごい量だろう。 脳学者に言わせると、生まれてからの記憶はみんな脳内にあるのだが、それを思い出さないようにしているだけ、という説もある。 あることについて、考えていることを書くとする。 そのとき、いったい考えていることのどれくらいを、書き表すことができるのだろうか。 映画監督の川島雄三という人が、普通の人が100のことを頭で考えているときに、書いて表せるのは1だという。 天才はそれを2や3にできる人らしい。 そう考えると、書くことについてのハードルが下がったような気がする。 凡才が1のところが、天才でもたかだか2か3なのだ。 書かないと、考えをまとめることはできない。 要は、考えている100とは何なのか、ということだ。 自分でもわかっていない頭の中の考えを引っ張り出して、つなげるために書く。 思わぬことを考えていることがわかったり、全く別のことだと思っていたことがひっついたり、書いているときには化学変化が起こる。 それが大事なのだと思う。 そういう時に、1が1.2や1.3になるのだろう。 そもそも頭の中で考えていることは何なのか、そして、それをどうやって増やしていくか、それが書くことの意義だと思う。 考えることは人間にしかできない。 コンピューターには化学変化を起こすことはできないと思う。 これから就職できる人は、考える人でなければコンピューターに置き換えられてしまう。 だからこそ、書かないといけないのだろう。 |
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