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2012.10.27 Saturday
かがりさん
いしだあゆみと言えば、ブルーライトヨコハマ。
「街の明かりがとてもきれいねヨコハマ」、という歌い出しのフレーズは昭和を代表するヒットソング。 スケートと関西弁が上手だった。 その後女優に転身して、映画にも出た。 何となく幸せ薄い女性の役がよく似合う。 男はつらいよでも、何となく影のある、おとなしいが芯の強い女性を演じていた。 あじさい寺という鎌倉の寺で寅次郎とデートをする。 あじさいが参道に咲いている、きれいな寺だ。 いつもの通り、寅次郎がいざとなると身をひいて、失恋する。 「今日寅さん別のひとみたいやから…」 旅人としての寅次郎と、家に帰ったときの寅次郎は違うと気づく。 かがり、という名前の役だったが、本当に魅力的だった。 いつものように、かがりの方も惹かれているのだが、その思いを寅次郎がやんわりと拒否する。 デートを終えて、とらやに帰って来ると、さくらが兄に言う。 「本当はかがりさん、お兄ちゃんを好きだったんじゃないの」 「馬鹿野郎、おれみたいなやつにあんなきれいな人が、惚れるわけないじゃないか」 そう言ってまた旅に出る。 そういう恋が昭和の恋。 今の若い人にはわからないかもしれない。 |
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