考えたこと2

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上を向いて歩こう
朝のドラマの最終回で、歌っていた。

この歌の作られた頃の背景が、よくわかる。
この曲は永六輔作詞、中村八大作曲、坂本九が歌った。
六、八、九ということで数字の順番になっているのだ、と聞いたことがある。
坂本九という芸名が決まった由来。

リリースされたのが、1961年。
ぼくが4歳の時だ。
だから、物心ついたときから、「上を向いて歩こう」のメロディは知っていた。

今日のこの歌のバックでは、回想のシーンが流れていた。
戦後の焼け跡から立ち直る、昭和20年から30年代のことだ。
もちろん、立ち直ってこんな時が、こんなに早く来るとは思っていなかった。
これから高度成長が始まる、という時に出たのがこの曲。

作られて50年経っても、歌われている。
メロディが魅力的だし、アレンジも未だに斬新、歌詞がわかりやすいとか、いろいろな要因があるのだろう。
アメリカのチャートで1位になったのも、この曲だけ。
SUKIYAKIという題名だった。

永六輔がこの歌詞を作って、ジャズピアニストの中村八大が曲をつけた。
この2人は、焼け跡から立ち直った日本人を振り返り、あのときの思いを歌ったのだろう。

しかし、1980年代、90年代にはあまりこの曲を聴いた覚えがない。
これは日本が上り調子で、イケイケドンドンの時代だったからだ。

でも、リーマンショック以降どんどん下向きになって、またこの曲が聴かれるようになった。
それに拍車をかけたのが、去年の震災。
1年半経って、未だに片付かない瓦礫や、決まらない都市計画、戻らない人口など、戦後の日本の問題がここで集約されて起こっているような感じだ。
世界でも、食糧問題や石油高騰、環境問題、ユーロ危機、そして人口問題など、あまり明るい話題はない。

そういう時にこそ、「上を向いて歩こう」というのがドラマのメッセージだったのかもしれない。

しかし、あのピアノの伴奏。

C-Am-Dm7-G7という黄金のコード進行で、すばらしい合いの手だと思う。


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