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2012.08.19 Sunday
60歳
ぼくのいた会社は60歳定年だ。
したがって、ぼくが入社した時の先輩も、ぼちぼち定年になる。 来月定年ということで、宴会の案内のメールをもらった。 2人の先輩が定年になる。 残念ながら宴会の日は別件で行く事ができない。 それで、メールを出した。 ご定年、おめでとうございます、ということになる。 どちらの先輩も、お世話になった思い出がある。 お二人から返事をいただいて、懐かしかった。 今のところ、希望すれば3年間ほど会社に残って、アドヴァイザーのような仕事ができるらしい。 もちろん、1回定年して、退職金をもらい、その後になるので、給料はまた安くなるのだと思う。 今回は会えないが、またいつか、と書かれていた。 そうだなあ、と思う。 ぼくは先に会社を辞めてしまったが、こういうことにお呼びがかかって、幸せだ。 多くの会社が年金の問題で、実質的に定年延長している。 その一方で、役職定年も導入している。 55歳で役職なしになる、というもの。 そのため、55歳になると、給料が下がる。 細く長く、60歳以上まで勤めるというシステムだろう。 そういうふうにしていかないと、若い人を雇えない。 そして、ポストが空かない。 高度成長の頃は、どんどん部署が増えて、勝手にポストができた。 課長代理も課長も、部長も増えていけたのだ。 これからは、そういうわけにはいかない。 どちらかというと、部署の統合を図っていかないといけないだろう。 そういうことを考えて、役職定年、60歳定年・再雇用というシステムを作っている。 しかし、いつまでこういう制度が持つのだろうか。 実際、家電メーカーなどは苦しくなっている。 おまけにパート5年雇ったら、それ以上は正社員にする、という法律ができたらしい。 そんなことをしたら、5年で雇い止めするに決まっている。 結果、5年後に失業者が増えるのだろう。 これ以上、正社員を守るのは無理だろう。 今の民主党は労組が支持母体で、正社員を守ろうとしている。 そうするよりも、みんな非正規社員みたいなものになればいいのだ。 そうすることで、ようやく辞めやすくなる。 そうやって、労働力が移動しやすくしていくしか、産業構造の転換はできない。 いつそうなるか、それが問題だ。 |
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