考えたこと2

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規則作り
ちょっと前に小学生の姪が来たとき、いろいろと話を聞いた。

彼女はしっかりしていて、学校のことを話してくれたのだが、なかなか興味深いことがあった。
高学年になると代表委員会というのがあって、その委員をクラスから出すことになる。
ちょっと興味があって、手をあげたらその委員になったらしい。

その代表委員会で何を話し合っているのか、と聞いたら答えが面白かった。
「廊下を走る人がいる」「これはいけない」
「下駄箱にちゃんと靴を入れていない人がいる」「これはいけない」
「横断歩道でないところを渡っている人がいた」「これはいけない」
「・・・なひとがいる」「これはいけない」

結局、何かがいけない、ということを上げているだけなのか?と聞くと、「そうだ」という。

「いけない」というのは簡単だ。
まあ、小学生だから仕方がないということはあるかもしれない。
でも、「いけない」と言って、それではどうやって禁止すればいいかを話し合うということになると、規則を作るだけになる。
だから、一時問題になった校則のように、たくさんバカみたいなものができてしまう。
ところが中にいると、どれほどバカバカしいかわからなくなってしまう。
当時の先生がみんなバカなわけではない。
でも、それを作り始めると、止められなかったのだろう。

おかしな校則、で検索すると山のように出てくる。

授業中ヘラヘラしてはいけないが、大声で笑うのはいい。
男子は学校内では必ずヘルメットをかぶること。
家から電信柱3本以上の外出は、すべて制服とする。
人の話を横取りしない。横取った場合は心から謝る。
夏休みに髪を切らない。切るときは先生の許可を得る。
学校のトレーニングウェアは許可がない限り、L以上のサイズは着てはいけない。
キーホルダーは握りこぶしまでの大きさとする。
通学時は男子は奇数車両、女子は偶数車両とする。
廊下を走っている時に、他の人に見つかり「反省」を示された場合、その場で正座し60数えること。
休み時間はトイレに行ったりする。
指定の革カバンのほか、風呂敷包み以外の携帯は禁ず。
天然パーマはそれを証明できる写真を届ける。

すべて、事情があったんだろうが、見ているとバカバカしい。
でも、内部にずっといる先生には全くバカバカしくなかったのだろう。

禁止するのは、規則を作る権限があれば簡単だ。
規則を作ればいい。
これが姪の出た代表委員会というヤツだろう。
しかし、規則を作るとその時点で思考停止する。
人間、バカになってしまうのだ。

しまいに、「廊下を走っている時に、他の人に見つかり「反省」を示された場合、その場で正座し60数えること。」などという規則ができる。
他の人に見つからなければ、走ってもかまわない、ということだ。
いくら規則を作っても、原則となる規範がなければ、いくら作ってもバカになるだけだと思う。

廊下は走ってはいけない、ということは絶対ではない。
なるべく走らないようにしよう、というのが正しいと思う。
急いでいる場合は、注意して人にぶつかったりしないようにする、というのが常識だろう。
規則を作ることによって、どんどん常識が失われている。

最近の若者が常識がない、というのは学校のせいか…。


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