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2012.05.28 Monday
白と黒
若いころは、世の中は白か黒かで判断する。
そういうのが、若さの特権だ。(若気の至りとも言うが…) 正しいか、正しくないか。 合っているか、間違っているか。 好きか、嫌いか。 右か、左か。 どちらでもない、というのは許せない。 とにかくどちらかに決めないといけない。 そういう時期を経て、世の中は白と黒だけではないことがわかる。 というより、真っ白や真っ黒は存在しないのだ、ということがようやくわかる。 絶対的な悪もなければ、絶対的な善もない。 ほとんど悪というのはあるかもしれないが、完全に悪というのはない。 盗人にも三分の理、というではないか。 実際の世界はグレーの世界だ。 二項対立の世界ではない。 ただ、二項対立にしてしまうと、わかりやすくなる。 だから、子供向けのアニメなどは、常に悪者は悪い、というリクツでいく。 悪者はやっつけろ、という事になる。 しかし、そのままオトナになる人もいる。 最近は増えた。 原発の問題もそうだ。 反原発か、原発推進派か、その二つに分けて、レッテルを貼る人が多い。 しかし、そんなに簡単なものではないのだ。 エネルギー政策をどうするか、根本的な見直しが必要、ということであり、いままでいい加減にしてきたことをちゃんとしないといけない、ということだが、一方で現状に合わせて柔軟に対応しないといけないと思う。 いつまでもコドモのリクツで対立していないで、オトナになるべきだ。 もう時間がないぞ。 |
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