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2012.04.21 Saturday
ハードディスク
職場のパソコンが調子悪かった。
時々、急に電源が落ちたり、いきなりブルーの画面が出たり、どうも怪しいなあ、と思っていた。 サポートに電話をしてみてもらったが、どうもハードディスクがやばい状態になっているとのこと。 それなら、ハードディスクを入れ替えよう、ということになった。 ところが、その機種のハードディスクはメーカーに頼むとなかなか入らないという。 何故かと聞くと、タイの洪水の影響らしい。 発生からだいぶ経つが、まだ洪水の影響があるのか。 たしかに、店に行ってもなかなかない。 USBの外付けのハードディスクならあるが、安い内蔵のタイプは見つからない。 仕方がないので、ネットで探して、ようやく入手した。 金曜日に頼んで、日曜日着で送ってもらい、月曜日職場に持って行って、火曜日に直った。 それにしても、タイの洪水の影響がまだまだ残っているとは、びっくりした。 調べてみると、タイはハードディスクの一大生産地だった。 影響は世界に及び、アップルもその例にもれないという。 NECのリストラと関係があるのかどうかは知らないが、パソコンのメーカーも大変だ。 いろんなモノが、世界で一番効率的な場所で作られる。 それが集積すればするほど、大量に作られるし、値段も安くなる。 そうしてパソコンは安くなったが、大きな落とし穴があった。 一ヶ所でつくると、そこが何らかの被害に遭うと、他の部品が揃っても、製品が作れない。 サプライチェーンが切れてしまう。 だから、東北の震災も、タイの洪水も大変なことになった。 阪神大震災の時にも同様のことが起こり、メーカーは分かっているはずだったが…。 それだけ、コストダウンの魅力は強いということだろう。 供給を二ヶ所にすれば、どちらかがちょっと高くなる。 当然ながら、一番安い部品を集めて作らないと、一番安くはならない。 供給リスクを抑えるためには、コストを我慢しなければならない。 そんな当たり前の事を忘れる。 それが、天災だ。 |
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