考えたこと2

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白熱教室
日経の朝刊で大学の特集をやっている。

そこにマイケル・サンデルの白熱教室を自分でやる、という教授が出ていた。
まず、ゼミで討論の練習をして、それから大教室での対話型授業で、考えて話す訓練をするという。
ハーバードに対抗する、という事だろう。

しかし、そんなことは小学校からやらないとダメだ。
文化が違うのだ。
アメリカは良かれ悪しかれ自己主張の国で、だから訴訟が多く、弁護士がたくさんいる。
弁護士を増やそうとして、司法改革をやったが、今のところ失敗だ。
法科大学院は軒並み潰れそうで、弁護士になっても仕事がない。
もっぱら、グレーゾーン金利の返し過ぎの手続きをするばかりだ。
それをテレビで宣伝しないといけないのだから、よほど困っているのだろう。

日本の小学校では、自己主張をすると先生が戸惑う。
果たしてそれがいいのかどうか、わからない。
中学校でも、自己主張をすると嫌われる。
だいたい、一人でいることを嫌う文化だから、それは仕方がない。

この文化は法科大学院の失敗や、「友達がいない」ということを嫌う若者を見ていても、そう簡単に変わるとは思えない。

「正義とは何か」この問いは、いろんなバックグラウンドの人がいる教室で、初めて意味を持つのではないか。
この島国で、同質の中で育ち、言わなくても通じる、という中で育った人間には必要がない。
この国では、正義はその場の空気で決まるものだからだ。

そんな状況の中で、自分で考えて話す、という事を鍛えるにはどうしたらいいか。
そこから考えなければならない。
ハーバードのマネをして何とかなる、と思っていること自体が今の大学の底の浅さを表している。

社会に出て、「自分で考えて話せる」という実績のある人に調査をしたらどうか。
最初からそんなことができたわけではないだろう。

何にせよ、そんなに簡単にできる事ではないという意識を持ってやらないといけない。

文化に反することをやるのだから。


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